クリスマスイブ、サンタクロース(デヴィッド・ハーバー)は子供たちにプレゼントを届けようと空を駆け回っていた。
そのころ、ある豪邸で富豪一家がパーティーを楽しんでいるところへ、スクルージ(ジョン・レグイザモ)率いる武装集団が金庫の3億ドルを狙って押し入り、一家を拘束する。
一方、そんな事態とは知らずにこの豪邸に降り立ったサンタは、不運にも武装集団と鉢合わせしてしまう。
彼はとっさに近くにあったクリスマスオーナメントを手に取り、悪党たちに反撃する。
クリスマスプレゼントを届ける途中、3億ドル強奪計画に巻き込まれたサンタクロースの聖夜を描くバイオレンスアクション。
『処刑山』シリーズなどのトミー・ウィルコラが監督を務め、『Mr.ノーバディ』などのケリー・マコーミックやデヴィッド・リーチらが製作を担当。
サンタをドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」などのデヴィッド・ハーバー、武装集団のリーダーを『潜入者』などのジョン・レグイザモが演じるほか、アレックス・ハッセル、アレクシス・ラウダー、ビヴァリー・ダンジェロらが出演する。
『Mr.ノーバディ』が非常に面白かったので、そのスタッフが作る映画と知ってはコレは外せない。
タイトルからして何となく内容が予想できてしまうのだがこの手の作品はコレで良いのだ。
クリスマス強盗を本当のサンタクロースがやっつけるとか使い古されたようなストーリーで最初からその展開と言うより派手なアクションに期待が集まる。
肝心のサンタクロースはネットフリックスドラマのストレンジャーシングスシリーズに出ていたオッサンで今回はかなりコミカルな役ではある。
コメディ要素もかなりあるのでサンタにタトゥーが入っているとかアレコレとツッコミドコロを詮索するのはナンセンスで細かい事には拘らない気持ちが大切だ(笑)
サンタが切られた腹を自分で縫ったりゲリラ戦で敵を倒したりとどことなくあの名作ランボーを連想させる。
サンタが主役の子供向けかと思っていたらかなりグロいシーンもあるのでココらへんは注意が必要だが、ホームアローンばりのドタバタはかなり笑える。
ただラストのお約束逆襲劇だが『Mr.ノーバディ』と比較するとその盛り上がりにイマイチ欠けるのが正直な感想だ。
ここまでやるのならもう少しドカーンと派手にぶっ飛んで欲しかったが小ぢんまりとしてしまったのは残念だ。
一定のレベルにはあるのは間違いないが期待が大きかっただけに全体にもう一つだったバイオレント・ナイトだった。