人気ドラマシリーズ「MR. ROBOT ミスター・ロボット」のクリエイターとして知られるサム・エスメイルが監督・脚本を務め、ジュリア・ロバーツ、マハーシャラ・アリ、イーサン・ホーク、ケビン・ベーコンらが豪華共演したサスペンススリラー。
アマンダと夫のクレイ、息子アーチーの一家は、のんびりと週末を過ごそうとレンタルした豪華な別荘にやってくる。
しかし、到着して早々に世間では不可解なサイバー攻撃によって携帯やパソコンが使えないという事態が発生する。
そしてアマンダたちのもとには、別荘のオーナーだというG・Hと名乗る男が、娘を連れてやってくる。
彼らはサイバー攻撃から逃れるために、自分たちの持ち家である別荘にやってきたという。
世界の崩壊が刻一刻と迫るなか、2つの家族は恐怖と向き合い、自分たちの置かれた状況を受け入れていくが……。
原作は全米図書賞にノミネートされたルマール・アラムの同名小説。
アマンダ役をジュリア・ロバーツ、夫のクレイ役をイーサン・ホーク、彼らの前に現れる別荘オーナーのG・H役をマハーシャハラ・アリが演じた。
Netflixで2023年12月8日から配信。
懐かしいジュリア・ロバーツ主演のネットフリックス映画。
原作は同名の小説のようだ。
ジュリア・ロバーツももう54歳なので当たり前ではあるが母親役だ。
この作品が賛否両論あると言うのはネット記事で読んだが詳しくは調べないで観る事にした。
ストーリー的には昔のトワイライトゾーンのような展開で新しくもあり懐かしくもあって個人的には心地よい(笑)
2時間半くらいあるやや長編ながら物語はサクサクと進んで行くので目が離せなくなってしまう。
脚本と演出が良いのかわからないがこのなんだかわからない漠然とした不安の描き方が上手くて、作品の世界に没入させられる。
コレだけ誰でも通信が出来て当たり前の世界に生きているとこの作品のようにテレビやラジオ、ネットなどの通信が全部一斉に遮断させると確かに不安になるだろう。
最初はトワイライトゾーンみたいだったが途中からドラマ「ロスト」みたいな不思議な展開に益々持って行かれてしまったがコリャ全く先が読めなくなってしまった。
中でもハッキングされたEVテスラが勝手に走ってきて次々に追突破壊する様は本当にありそうで恐ろしくなる。
この作品の特徴として時折画面が横になって縦長な映像になるのだが確かに観客にインパクトを与えたい瞬間にこの手法はかなり効果的ではある。
物語の抑揚がうまく切り替えられていてそれぞれの人間関係が絡み合ってよく考えられていると感心する。
八方塞がりの成り行きにどう言うラストが待っているのかと固唾を呑んで観てしまった。
とにかくドラマ「ロスト」みたいに何度もタイムスリップしてわけがわからんようにだけはなって欲しくはない(笑)
作品は全部で5部に別れていてそれぞれにタイトルがついている。
謎が謎を呼ぶのは良いがコレって広げた風呂敷をキチンと全部回収できるのか少々不安になってきた。
確かにコレは賛否両論噴出するのも当然でアメリカをぶっ潰す作戦の雛形みたいな展開に相当ヤバいモノを感じざるを得ない。
ラストはわかったようなわからなかったような終わり方だけどもう少しこの危機の全体像を教えてくれないと、広げた世界観をおっぽりなげたようにも思えなくもない。
色々ヒネリ過ぎて結果的に中途半端な感じがやや残念だった終わらない週末だった。