千葉真一が超一流のプロ狙撃者“ゴルゴ13”に扮し、世界の魔窟香港の九竜城を舞台に、新機軸のアクションの連続で描く、人気劇画“ゴルゴ13”の完全映画化!アメリカ麻薬組織の代表からシンジケートの香港支部長・周雷峰の暗殺依頼を受けたゴルゴ13は、香港へ飛んだ。
その数日前、ビクトリア湾では男の死体が発見された。捜査に当たった香港警察の刑事スミニーは、死体の男がアメリカから派遣された殺し屋であったことから、周とアメリカとの間に亀裂が生じた結果とにらみ、香港から麻薬を一掃するチャンスと動きだす。
一方、香港に到着したゴルゴもすぐさま行動を開始する。
【出演】:千葉真一、志穂美悦子、エレーナ・スン、ジェリー伊藤、新藤恵美、嘉倫、鶴田浩二
制作年
1977年公開作品
千葉真一は当時の日本人とは思えないほどのプロレスラーみたいに鍛えられた身体をしていてゴルゴ13に扮するにはそれなりに説得力はある。
作品の舞台は香港でロケも香港で行われたようで、現地の外国人俳優がバンバン出てくるのでその殆どが声優さんに吹き替えて貰ってあるのでまるで海外映画を観ているかのような錯覚を覚える。
若い頃の志穂美悦子が出てくるが懐かしくてガン見してしまった(笑)
その志穂美悦子がダルマセリカに乗っているのだがこれまたガキの頃よく見ていたがクルマでこれまたとっても懐かしい。
ゴルゴ13に扮する千葉真一はパンチパーマにモミアゲ、舞台衣装のような派手なスーツで申し訳無いがダウンタウンの昔のコントにしか見えない(笑)
アクションも当時テレビでやっていた仮面ライダーや西部警察レベルで時代的にこんなものだろう。
途中で鶴田浩二まで出てきて東映のこの作品にかけていた本気がよくわかる。
途中からただ単にゴルゴ13を現地警察が追いかけるだけの映画になってしまい前半のアレやこれやのあの仕込は一体なんだったのか?と言いたくなる。
まあ当時の映画によくある1時間半程度の短い映画なのでとにかくトントン拍子に話しは進んで行ってくれるのはとっても助かる。
千葉真一ゴルゴ13は足を撃たれて自分で弾をえぐり出した直後に助けてくれた女とナニして翌日には歩けるように治ってて、海から上陸シーンでは足の傷口がキレイに消えているという進撃の巨人顔負けの治癒能力があるようだ(笑)
とにかくツッコミ所だらけで細かい事は気にせずに笑い飛ばす作品と割り切った方が良さそうだ。
最後は予算が足りなくなったのかクルーザーと言う名のゴテゴテした漁船が出てきたのはさすがに笑ってしまった。
オチもナレーションで説明しないとわからないという雑な造りで、とにかく全体に無理が通れば道理が引っ込む的な映画だがエンターテイメントとしてはまあこう言うのも有りなのかと苦笑いしてしまったゴルゴ13 九竜の首だった。