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放課後戦争活動

人気ウェブトゥーン「放課後戦争活動」が、TVINGオリジナルシリーズとして実写ドラマ化!

「アンナラスマナラ」の原作者としても知られるハ・イルグォンの作品で、個性的なキャラクターと、しっかりとしたストーリーで、ウェブトゥーン連載当時も大変人気を集めた。

学園を舞台に繰り広げられる本作は、ある日突然軍人となった生徒達が、正体不明の敵との凄まじい闘いの中で、どのように成長していくのか?注目したい作品。

20XX年、平和な夏の日。

世界中の上空に様々な大きさの未確認球体が現れ、人間を攻撃し始める。

ソンジン高校3年の生徒たちは、未確認球体と戦うためペンの代わりに銃を持ち、受験戦争ではなく「本物の戦争」を始めることに。

一夜にして高校3年生の日常を奪い、終末の危機に陥れた未確認球体の正体とは?

授業ではなく訓練を受けることになった生徒たちは、史上最悪の事態に立ち向かっていく。

スタジオ・ドラゴンの韓国ドラマなので一話を観て面白かったら続けようと思った。

原作は何時もの事ながらWebマンガのようで基本的に学園を舞台にするスリラーのようだ。

学園舞台のスリラーの韓国ドラマと言えば「今、私たちの学校は...」を思い出すがアレは完全なゾンビものだったがこのドラマはどう出るのか?

展開は早くアレヨアレヨという間に物語が進んでいくが学園ものは登場人物が多いので最初は顔を覚えるのに必死だ(笑)

ただ一話はコメディ色がかなり強くお笑い要素がふんだんにあるのでコレが本当にスリラーになるのかわからなくなった。

要はエイリアンによる地球侵略の話しだが高校が舞台で高校生たちが主役なのがこのドラマのキモなのだろう。

徐々に事態の深刻さがわかってきて当初のコメディタッチからグロいシーン連発のエグいスリラーへと変わっていく。

空中に浮いた球体が突然落ちてきて中からエイリアンが出て来て襲ってくるが学校だけが安全だと言うツッコミどころ満点の設定に疑問はあるが、そのエイリアンパニックの描き方が上手いのかわからないが、絶対日本の地上波で演れないグロさに相当なリアリティを感じる。

しかしそのエイリアンが人間の捕食を目的とするとなれば何処となくあの「進撃の巨人」のコンセプトと被る。

4話あたりから学校から出てロードムービーみたいになるが話しはちょっと落ち着いて何処なく「今、私たちの学校は...」みたいな展開になってきてちょっとした既視感すらある。

だけど要所要所で襲いかかるエイリアンとの駆け引きのバランスが抜群で全く見飽きない。

コレが韓国の地上波で放送しているのかは知らないがかなりの予算がかけられていることは確実で相当な力作であることは疑いようがない。

最初はどうしようもなかったダメ高校生たちが過酷な日々を必死で生き抜いて段々と兵士として成長していくドラマになって益々没入してしまった(笑)

半分の五話からは主役の高校生たちは制服から軍服に衣替えするのは良いがほとんどが実年齢なりに見えてしまい、とてもじゃないが高校生には見えなくなってしまうのは残念だ。

後から知ったがこのドラマは前半が6話で後半が4話に別れて配信されたようでストーリーも確かにココで大きく別れている。

この手のエイリアンなりゾンビなり進撃の巨人なりの人間の脅威が襲い掛かってくる系の物語は大概、途中からその脅威は人間同士になるパターンが多い。

映画ならともかく尺の長いドラマの場合はそうでもしないとネタが尽きてストーリーが行き詰まってしまうからだ。

後半に入りエイリアンはすっかり脇役になりオマケ程度にしか出て来ず完全に人間同士の物語へと変貌する。

その分、常にエイリアンの脅威に苛まれていたスリリングな前半と違ってパワーダウンした印象は否めない。

内部に裏切り者がいて大いなる陰謀が渦巻いているとかどんどん内向的なストーリーになって肝心のエイリアン退治や謎の解明はメインではなくなるなんて、もうこのシーズンでは解決しないつもりなんだろうと薄々先が読めてくる。

同時におそらくは次のシーズンを見据えた尺の引き伸ばしのような明らかに必要ないシーンが増えてきて間延び感が目立つ。

エイリアンに代わる人間の悪役がクラスメートに出現して前半とは違うテイストになってしまうのは都合か何かでスタッフが変更されたのかと思うほどだ。

ラストはもはやエイリアンは関係なくなり完全に人間同士の争いになって魑魅魍魎となる。

韓国ドラマのエンディングはよくわからないのが多いがこの作品もエイリアンの謎はほったらかしで消化不良感がありトータルとしては、あんなに面白かった6話までを返せ!と言いたくなった放課後戦争を活動だった。