20世紀スタジオが贈る“誰も助けてくれない”は、コミュニティから疎外された、クリエイティブで才能ある若い女性ブリンを描く魅惑的なSFサイコスリラー。
孤独でありながらも希望に満ちたブリンは、ある夜に得体の知れない侵入者の奇妙な物音で目が覚めるまで、育った家に安らぎを見出していた。
そして、自分の過去と向き合うブリンと未来を脅かす地球外生命体との間で、アクション満載の対決が始まる。
エイリアンの地球侵略という古典的なSFテーマを、〝家宅侵入〟という意外な状況設定のもとで映像化したホラー映画。
森の大きな屋敷でひとり暮らしをしている若い女性ブリン(ケイトリン・デバー)が、ある夜、自宅に侵入してきた地球外生命体を殺害する。
しかし、このときすでに地元の町はエイリアンに乗っ取られていた‥‥‥。
ディズニープラスで配信されたホラー映画。
1時間半という短い上映時間に納めてあるのはとても嬉しい。
この作品の最大の特徴は文字は出てくるが人間の喋るセリフがない事で、この辺は監督さんが意図的にやっていると思うがなかなか面白い試みだ。
ストーリーはいわゆるエイリアンもので、確かに白黒映像の頃からあるジャンルなので古典的と言えるだろう。
子供の頃テレビでやっていてビビりまくったアメリカの白黒ドラマ、ミステリーゾーン(トワイライトゾーン)のような雰囲気を感じてしまったくらいだ。
主演の若い女の子だけが出演者でしかもセリフがないなんてこんな特殊な映画は初めてだ。
だけど何処までセリフなしで物語を続けるのか興味が湧いてしまってそう言う意味ではよく出来てるとも言えなくもない。
短い作品なのでとにかく冒頭からサクサクと話しは進んでくれて観ていて楽しいのだがホラーと言うほどは怖くはないので何方かと言うとスリラーに分類されるんじゃなかろうか。
キャストはほぼ一人だけなのでこの娘の演技力に作品のデキがかかってくるのだが、ケイトリン・デバーという女優さんは子役上がりのようでかなり上手なので安心感がある。
エイリアンのデザインも昔からある宇宙人そのものでそのまま昔のミステリーゾーンから抜け出してきたかのようだ。
要は何も目新しさはないがセリフなしで映像だけで見せていく手法がなかなか巧みなのかついつい見入ってしまった。
タイトル通りに誰も助けてくれない古今奮闘の物語で気がつくと主演の若い女の子を全力応援してしまっていた。
しかしコレ、オチはどうするんだろう?と懸念してしまったが古典的な設定だったが終盤にかけて思いもよらない展開になる。
人間はセリフがほとんどない(エイリアンはセリフがあるが何言ってるかわからない)のでよく見ていないとわからなくなるので必死でついて行った。
ラストはディズニー作品らしいがもうちょっとわかりやくしてくれたらもっと良かったのにと思った誰も助けてくれないだった。