原泰久のコミックを山崎賢人や吉沢亮などの出演で実写映画化したシリーズの第3弾で、「馬陽の戦い」のエピソードなどを描いた歴史アクション。
春秋戦国時代の中国で、将に昇格した信と秦の国王・エイ政らが、趙の大軍勢の侵攻に対して決死の戦いを繰り広げる。
共演は橋本環奈や清野菜名、玉木宏、佐藤浩市、大沢たかおなど。
監督を前2作に引き続き佐藤信介が務める。
七大国が群雄割拠する春秋戦国時代。
戦争で身寄りをなくした信(山崎賢人)は100人を率いる将に昇格し、秦の若き国王・エイ政(吉沢亮)のもとで「天下の大将軍」を目指していた。
ある日、北方の隣国・趙の大軍が秦に侵攻してくる。
秦は馬陽の地で、戦場へ舞い戻ってきた王騎(大沢たかお)を総大将に趙を迎え撃つ。
キングダムの実写映画ももう第3弾。
玉木宏と大沢たかおなんて沈黙の艦隊でも共演しているのでどうしても比較してしまう。
三浦貴大って主役を張るような役者ではないが脇役で様々な作品に出演していい味を発揮しているがこの作品でも同様だ。
このシリーズは戦が見どころではあるがこれまではその迫力がイマイチだったように思うので本作にはその辺りの改善を望みたい。
これ迄のこのシリーズは山崎賢人が主役だったが本作前半はは吉沢亮がメインに後半は山崎賢人を中心に物語が展開していく。
ストーリーはハッキリ言ってよくわからないのだがソレでも何となくは理解できる、と言うかそんなに難しくはない。
CGの処理なのか実際に予算や人員が増えたのかわからないが以前の作品より映像のスケールが大きくなったのはわかる。
とにかく肝心なのはクライマックスの戦闘シーンなのは疑いようがなく、さすがにこれは相当に気合が入っていて迫力がある。
筋肉ムキムキの大沢たかおやその手の俳優達に対して山崎賢人が相変わらずヒョロガリなのは気になったがココらへんは予算どうこうという訳ではないので何とかして欲しいところではある。
ターゲットきなる顧客層が若者になる事を想定しているのか戦闘シーンが大河ドラマレベルにキレイに描かれ過ぎているが、もう少しグロくした方がリアリティがある。
ベースがマンガだから当たり前だがまさにマンガチックなストーリーはこのシリーズの顧客には喜ばれるのだろうが、そうじゃない人間から見れば荒唐無稽に感じる。
ラスト近くに小栗旬だの吉川晃司だの続々と出て来て終わってしまったがこれは次の4作目の前振りだろうが、確かに段々と面白くなってきているのは間違いないので楽しみにさせて貰おうと思ったキングダム 運命の炎だった。