らをた広島

食べ歩きブログ

忍びの家 House of Ninjas

説の忍者・服部半蔵の血を引く“忍びの一族”俵家。

家族全員が優秀な忍者だったが、“6年前の事件”で長男・岳を失ってしまう。

一家は悲しみに暮れ、忍者であることを捨て「普通」の家族として生きていくと決めた。

「普通の暮らし」をはじめて6年。俵家の表向きの事業である酒蔵は経営難に陥り、一家の心は依然バラバラのまま。

次男の晴(賀来賢人)は、夜間にアルバイトをしつつ帰りの牛丼屋で会う可憐(吉岡里帆)との逢瀬が唯一の楽しみだった。

可憐を食事に誘う決心をした晴だったが、忍者を管理する組織BNM(忍者管理局)から可憐の身辺を調査するように命じられる……。

賀来賢人吉岡里帆高良健吾江口洋介木村多江など、豪華俳優陣がメインキャストに集結。
忍者管理局の新人に柄本時生、忍者管理局の官僚役に田口トモロヲ、忍者の証拠を消す「清掃班」のリーダー役に嶋田久作

美術品の窃盗事件を追う刑事役にはピエール瀧も出演。

メインキャストの豪華さもさることながら、作品を支えるサブキャラクターも実に豪華!

賀来賢人主演の全八話ネットフリックスドラマ。

言語は勿論日本語で日本を舞台に日本人俳優が演じるドラマながら監督はデイヴ・ボイルというヒトで如何にもネットフリックスらしく予算はかなり使われている。

沈黙の艦隊も同じような配信ドラマだが、こういうハリウッド品質のドラマに慣れるとお手軽地上波テレビでドラマがバカバカしくて観れなくなってしまいそうだ。

現代の忍者とはアメリカ人が飛びつきそうな面白いテーマではあるがコレをどう展開させてくれるのかとても興味がある。

絶滅危惧種である時代劇だがコレのテイストを持った作品をまさかネットフリックスによって蘇るなんて夢にも思わなかった。

くだらないコンプラとか関係ないネットフリックスだけあってピエール瀧が普通に出演しているし、これなら道端ジェシカや永山瑛太伊勢谷友介なんかももうすぐ出演しそうだ(笑)

かもめんたる岩崎う大がけっこうセリフのある役で出ているがさすがはコント芸人さんだけあって演技力があって普通に役者にしか見えない。

子役は何処かで見た事ある子が多いが演技力は確かで全く違和感はない。

木村多江はこういう普段はボケてる主婦たがその実、凄腕くノ一役なんてあまり見ないがコミカルに演じていて何でも出来て流石だ。

時折シリアスな展開もあるが基本的には忍者コメディだと思うがハッキリとどちらかに寄せた方が取っ付きやすい。

山田孝之なんてもはやネットフリックス専属俳優とみたいなもので、最近では地上波テレビドラマではほとんど見なくなった。

こうしたサブスクリプションという名の有料ドラマはかけられている予算がかなり違うし、世界配信されるので役者としての魅力も大きく、有能な人材がドンドン流入するのは確実だ。

なんのかんの言ってもこのドラマの最大の見せ場は派手なチャンバラなのでまさかこういう形でいわゆる時代劇が生きながらえるなんて思わなかったが、昔の時代劇全盛を知る者としてはちょっと嬉しい。

吉岡里帆の存在感が段々と弱くなっていく展開はちょっと残念ではあるが後半見せた賀来賢人の鍛え上げられた身体には驚いた。

コレから日本人の俳優も世界に出ていこうと思ったらこう言う筋肉質な体は必須だろう。

ニンジャものだから当然格闘シーンが出てくるのだが、何ていうか段取りでやってます感があってその迫力は世界標準から言えばいまひとつでココらへんはどうにかならんのか?と歯痒い思いはある。

後半は前半のようなコメディタッチは減ってドンドンシリアスな内容になっていくのはネットフリックスドラマの特徴みたいなもんだが、もうちょっとお笑いがあっても良い気がする。

ラストに向かって何となく話しが読めてしまってちょっと飽きてしまったのだが、主演の賀来賢人とラスボス山田孝之の殺陣は気合が入っていて見応えがある。

トータルとしてはニンジャが題材だからと言う訳ではなく実に日本人らしい考え方のドラマとして仕上がっていたように思う。

続編が作られるような何とも言えないエンディングではあるがこう言うサブスクリプションネットドラマにはどうしてもこれくらいのレベルを期待してしまう忍びの家 House of Ninjasだった。