らをた広島

食べ歩きブログ

アクアマン/失われた王国

海底王国アトランティスの末裔(まつえい)であるアクアマンが主人公のアクション『アクアマン』の続編。
海洋生物と意思の疎通ができるアクアマンが、世界存亡の危機に立ち向かう。監督を手掛けるのは『ソウ』『インシディアス』シリーズなどに携わってきたジェームズ・ワン

前作でアクアマンを演じたジェイソン・モモアが続投し、『エッジ・オブ・バイオレンス』などのパトリック・ウィルソン、『ロンドン・フィールズ』などのアンバー・ハード、ヤーヤ・アブドゥル=マティーン二世、ニコール・キッドマンらが出演する。

はるか昔、世界を滅亡させるパワーを持つ悪しき力、ブラック・トライデントと共に、ある王国が海底の奥深くに封印された。
しかし邪悪な力が現代に解き放たれ、海底のみならず陸上の人間の世界をも滅ぼそうとする。
危機を前に、海底王国アトランティスの王であるアクアマン(ジェイソン・モモア)が、強大な敵を相手に仲間たちと立ち上がる。

DCコミックだからスーパーマンとかバッドマン陣営のアクアマン最新作。

最近はこの手のヒーローモノの乱発で以前のように安易にヒットしなくなったそうだが個人的には嫌いじゃない(笑)

ストーリーは前作の続きのようだがそれほど複雑ではないのでこの作品だけ観ても話しにはついていける。

そもそもストーリーには深みはなく単純なので迫力ある特撮と言うかCGを楽しむ映画と捉えて間違いなかろう。

肝心の映像は驚くほど精緻に構成され美しく思わず目を奪われる。

特に戦闘シーンはほとんどがCGに人物の顔だけはめ込んだ感じでここまで来たらフルCGアニメーションで顔だけ役者みたいなもんだ。

面白ければどういう方法で表現されても良いと思うが、最近はそっちに重きが置かれるがあまりにストーリーはオマケみたいで、事実上ビックリCG品評会になってる作品が多い。

だからこの手のヒーローモノが飽きられて興行に繋がらなくなってしまっているのだろう。

ところどころにお笑いの要素もきっちりと散りばめられていて観ていて飽きないように工夫されている。

「そんなアホな!」と何度も思うがこう言うヒーローモノって基本的にマンガベースだから割り切って楽しむ方が正解なのだろう。

CGもここまで美しくリアルになると説得力もあるがずっとこの調子だと、たまに出てくるいわゆる普通のシーンでなんだかホッとしてしまう。

上映時間は2時間とちょっとあるのだがついつい見入ってしまってその半分くらいかと感じられるのは、それだけこの作品が面白いのだろう。

どうでも良いが今回の悪役のスーツは死ぬほどダサくてかっこ悪く、おかげてあまり悪そうに見えないのだが、これはもう少しなんとかならんかったんかな。

ラストのCGまみれの戦闘シーンはさすがに迫力があってかなり見応えがある。

ただ作品中に2回もデカいゴキブリ(勿論CGだが)を生きたまま食べてしまうシーンがあって、ゴキブリが超苦手な自分にはヘタなホラーシーンより恐ろしかった(笑)

正義が勝つというお決まりの展開ながらソレでも一気に魅せてくれるのは単なるCG品評会で終わっていないからだろう。

最近のヒーローモノはあまり感心しないのが続いたので実はあまり期待していなかったのだが予想より遥かに面白かったアクアマン/失われた王国だった。