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SHOGUN 将軍

SHOGUN 将軍』(しょうぐん、Shōgun)は、ジェームズ・クラヴェルの1975年の小説『将軍』(Shōgun)を原作としたアメリカ合衆国で制作中の時代劇リミテッドシリーズドラマ。

FXとHuluでの初放送が予定されている。日本では2024年2月27日よりにDisney+で独占配信予定。

原作小説は、1980年にも三船敏郎主演でドラマ化された。

『将軍』は、「異なる世界の二人の野心家と謎の女性の衝突」を描く。

冒険心溢れるイギリスの船乗りジョン・ブラックソーンは、危険を顧みず日本に難破し、異文化に触れていく中で次第に自己を見つめ直していく。

強大な権力を持ち狡猾な大名である吉井虎長は、自身にとって脅威となる権力と対立している。

貴重な技術を持つが家柄の柵によって名誉を傷つけられているレディ・マリコ (戸田まり子) は自身の価値と忠誠心を証明する必要に迫られている。

ディズニープラスで配信される日本の戦国時代を舞台にした真田広之主演のアメリカドラマ。

ドラマと言えばドラマだがNHK大河ドラマの品質など軽く飛び越えたハリウッド映画並の映像に圧倒される。

当然日本人俳優は真田広之だけではなくかなり多くがキャスティングされていて劇中では日本語を話している。

要は西洋人から見た西暦1600年(豊臣秀吉死後)の日本を描いているが日本の一般的な時代劇とはテイストがかなり異なる。

照明は実際そうであったように本当に火が燃えているように表現され、世界観的にはハリウッド映画ラストサムライに近いのだろう。

ロケ地は日本のように見えるがどうやらカナダだそうでココらへんは何となくわかってくるが、あの時代の建物や城とかのセットを作るのはさぞかし大変だろうしオカネもかかるだろう。

全員ではないが日本人キャストの多くはヅラではなく地毛でチョンマゲを結っているようで世界配信されるこの作品に賭けるものが伝わってくる。

吉井虎永→徳川家康、樫木藪重→本多正信、石堂和成→石田三成、落葉の方→淀殿と史実上の人物の名前が変更されているので最初はわけがわからんかった。

だけどこの作品のターゲットたる世界の人々は信長、秀吉、家康なんて知らないだろうからこれで良いのだろう。

しかしチャンバラもリアルに表現されているのでかなりグロいがコレがエンタメではない正しいチャンバラなのだろう。

それにしてもこんな本格的な時代劇とはNHK大河ドラマが標準だとこれまで思ってきたがこのような海外資本のどえらいのを見せつけられると「なんとか家康」とかショボいCGで誤魔化した大河ドラマなどもう見るに耐えない。

三船敏郎主演の将軍のリメイクになるこの作品だが前作で島田陽子が演じた戸田まり子を演じる澤井杏奈は、日本よりも海外での評価が高いようで、今回の印象的な役柄をきっかけにますますメジャーになるかも知れない。

映画グランツーリスモにも出演していた平岳大だが今作ではおそらくは石田三成であろう石堂といういわゆる悪役を演じていて今やハリウッド俳優の真田広之と堂々と渡り合っているのは凄い。

今でも政治家の中には正に売国奴みたいなのが沢山おるがこの時代からキリシタンのイヌみたいに簡単にカネで転んだ裏切り者武士が居たのは必定か。

ディズニープラスの場合はネットフリックスやアマゾンプライムのように一気に全話公開というのではなく1週間に1話づつ、この作品は毎週火曜日に配信される。

もう途中からスッカリはまってしまって火曜日が来るのが楽しみで楽しみで仕方なくなってしまったがね(笑)

多くのシーンに雨降りが演出として使われているのはおそらく意図的なのだろうが、確かにこの方が日本の家屋の作りよ良さがよく表現できている。

劇中に大震災が描かれ、悲惨な状況になって戦況も変わっていくのだが、現代でも大地震の被害は大きいのにこの時代ではさぞかし甚大な被害があったと推察される。

物語も後半に入ると主役はアンジンから鞠子に移って行き政治色が強くなる。

この鞠子を演じているアンナ・サワイや他の女優陣さんは日本ではほぼ無名だがこの作品がヒットしたらハリウッド女優の仲間入りする事になるのだろう。

そう言う意味ではコレからは日本の地上波ドラマなんかスルーしてサブスク配信系で世界に打って出る役者さんが増えることを期待したい。

日本史に詳しくないので、このドラマのラストは天下分け目の関ヶ原の合戦に外国人がどう絡んで行ったのかという物語になり、大戦闘シーンになると思っていたがちょっと違うようだ。

どちらにしてもコレがディズニープラスで世界配信されるのだから、日本と言う国とその俳優さんの格好の宣伝になるだろう。

しかし大まかな日本史を全く知らない外国人がコレを観て果たして何処まで理解できるのかには疑問が残るが少なくとも多くの日本人には面白いドラマだろう。

原作がどうなっているのか知らないがここ迄の力作ならば続編をぜひともお願いしたいと思わずにはいられないSHOGUN 将軍だった。