今日はオッサン三人で最近開店したばかりの高級寿司を喰いにやってきた。
コースは4種類あって値段の幅はあるがこの手の高級寿司屋にしては入店前に値段表示されているのはやっぱり嬉しい。
予定よりちょっと早く着いてしまったのでひとり待つことになったがそれにしても上品な店内でカウンターの他に半個室もあってどんな客層でもいけそうだ。
生ビールを頂いている間にメンバーが揃ったのでネタケースを見せてもらった。
因みに今日のマグロは国産ではなくカナダ産だそうでコチラのほうが今の時期は品質が安定していると説明された。
オードブルだと思うがタコ。
驚くほど柔らかく処理されていてどいやっているのだろうと思った。
これもオードブルだがクルマエビとアワビ。
これも非常にネットリ柔らかくて凄い。
器にも凝っていてシャレた感じに大将のセンスを感じられる。
ちなみにここの大将はまだ30歳で島根県出雲市の出身だそうで若いのになかなかの腕をしている。
さてここで握り寿司がでてくるので日本酒にチェンジ。
こんな日本酒みたことないが奈良の酒だと説明された。
最初っからトロがでてくるあたり自信があるのだろうが高級寿司屋のお約束であるように醤油をつけて食べず全て予め味がつけてあってこのまま食べるスタイルだ。
鯛とこの丸いのは中身ウニで外はなんだか忘れてしまったがスプーンのようなものに乗っかっていてこれごと食べる不思議な寿司だ。
ここで日本酒はお馴染みの田酒にチェンジ。
どとらかというと高級魚ではない鯵だがここまで洗練されてしまうと高級店でも他のネタに負けていない。
カツオとエビも繊細な細工がされていて目も舌も楽しませてくれる。
ここでメインである雲丹の登場だ。
バフンウニ、アカウニ、ムラサキウニだったと思うがこんな贅沢なのはさすがに食べたことがない。
トロケる旨さに目眩がするがなんとなく痛風特急券のような気がして現実に引き戻された(笑)
ここで日本酒をまたしてもチェンジ。
以前は廿日市港でも釣れていたタチウオだが近年では広島でめっきり釣れなくなった。
そういう意味では今や貴重な魚ではある。
ここで大将の故郷の酒がでてきたがさすがに知らなかった。
奥播磨は個人的には好きな日本酒なのでこれを選ぶセンスもかなりのもんだ。
ここで中座してトイレに行ったがさすがは高級店だけあってシックでキレイな内装にとても心地よい。
握り寿司も終盤になってくるとさすがに高級なのが連発だ。
醤油が塗ってあるのもあるが半分くらいはおそらくは塩だけって余程シャリはデキがよくないと成立しないだろう。
アナゴの茶碗蒸し。
蒸し物と書いてあったので蒸した魚かと思ったら全然違った(笑)
それにしてもなんとも上品でさすがはプロだな〜と感心する。
ここでアナゴのにぎりをだしてくるセンスよ。
口に入れた途端に溶けていくのに完全にノックアウトされた。
最後の酒とばかりにまたこの奈良の酒をいただいた。
ここでタマゴ、そして寿司のトドメたる鉄火巻、そして赤だしとコースというのはこういうふうに構成されるのね。
最後はデザートなのだが急に洋風になるのかと思ったらきっちり和食していてこういうまとめ方もあるのかと思った。
コースのどこにも隙きが全く無くこういうのがいわゆる一流の料理というのだというのを嫌というほど教えられた。
このコースとお酒の費用はひとりあたりだいたい税込み3万円で、これにも納得させられた広島 鮨 まつもとの雲丹3種食べ比べコースだった。
素晴らしい。