らをた広島

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DEATH & DETAIL 事実は語る

主人公は聡明だが無鉄砲なイモジーン・スコット。

地中海を旅する豪華客船の中、たまたまある特定の時間・場所に居合わせた彼女は、密室殺人の第一容疑者になってしまう。

無実を証明するために世界一の名探偵であるルーファス・コーツワースと手を組むことになるが、彼はイモジーンが軽蔑する男でもあった。

世界的エリートたちの華やかな世界を舞台にしたミステリードラマシリーズ。

ルーファス・コーツワースのキャラクター像はエルキュール・ポワロ、サム・スペード、シャーロック・ホームズフィリップ・マーロウなど様々な探偵たちからインスパイアされて作り上げられている

ディズニープラスで配信された全10話のミステリードラマ。

タイトルには「Hulu Presents」とあるのに何故か日本ではディズニープラスでの公開となるのは大人の事情があるのだろう。

自分のような年代にはミステリーと言うよりも推理ものの方がシックリくる。

豪華客船という隔絶された環境での密室殺人というおあつらえ向きシチュエーションでの古典的な事件と、ここに偶然コナン君が居合わせたらアニメ映画が作れそうなくらいにベタではある。

1話40分程度で10話だからちょうど日本のドラマワンクールくらいの尺ではあるが最初の1人の殺人だけだと絶対に持たないからおそらくは連続殺人事件に発展すると踏んでいた。

ちょっと気になったのはちょいちょい中国絡みの人物が出て来るが、推理ものだと興行的に中国人を犯人には出来る訳ないのであまり良いキャスティングとは思えない。

グロはないがエロはふんだんに出てくるのでお子ちゃまには向かないだろうが、あくまでも上品に描かれるので家庭での鑑賞にもそれほど問題にはならない。

今の殺人事件と昔の殺人事件の掛け合わせ的な二重ストーリーになっていて徐々に謎の人物「ビクター・サムズ」が誰なのかに焦点が移っていく。

それと並行して予想通り連続殺人事件に発展してこれなら全10話の尺でもじゅうぶんに維持できる。

それにしても話しが進めば進むほどこのドラマの登場人物は主人公を含めても揃いも揃って変態ばかりでだんだん呆れてくる。

解決編になりこれまでの過程が明らかになるがジックリ見ているがよく意味がわからない。

途中からようやく意味がわかりだしたがこれはまた突飛な設定で、展開についていくのに必死だ。

昔ながらの推理ドラマだけに留まらないのが最近のストーリーになるのだろうが、これだけ間延びさせずに最後まで緊張感を持続させているドラマ作りはさすがと言うしかない。

登場人物同士の心理戦を役者はよく演じていてすっかり没入させられた。

よく練られた脚本で全10話をたった2日で見てしまったがコレだけハメられた推理ドラマは久しぶりだ。

映画と違ってかなりの尺があるので作る方は大変だと思うがそれだけによく出来ている推理ドラマは見応えじゅうぶんだ。

どんでん返しは最後の最後まで続いてまさかのラストでとにかく良い意味で最後まで振り回されて、このまま続編ができるのだろう。

とにかく個人的にはとても面白かったDEATH & DETAIL 事実は語るだった。