『メッセージ』などのドゥニ・ヴィルヌーヴが監督、『君の名前で僕を呼んで』などのティモシー・シャラメが主演を務め、フランク・ハーバードの小説を映画化したSFの第2弾。
宇宙帝国の統治者である皇帝に命を狙われる主人公が、惑星デューンの砂漠に暮らす先住民フレメンの女性らと共に反撃を開始する。
ゼンデイヤ、レベッカ・ファーガソンなど前作の出演者のほか、オースティン・バトラー、フローレンス・ピュー、レア・セドゥなどが共演に加わる。
その惑星を支配する者が、全宇宙を制すると言われる砂の惑星デューン。
宇宙帝国を統べる皇帝とハルコンネン家に命を狙われるポール(ティモシー・シャラメ)は、先住民フレメンのチャニ(ゼンデイヤ)と共に数奇な運命に翻弄(ほんろう)されながらも、皇帝とハルコンネン家への反撃に立ち上がる。
あのデューンの続編が公開された。
前作の内容はよく理解できなかったが、気持ちを切り替えて続編にチャレンジする事にした(笑)
今回も2時間45分もある大作でそれなりに覚悟と忍耐が必要だ。
冒頭から相変わらず内容はよくわからないが映像が洗練されとても美しいので見ていられる。
宗教色が強いので難解な部類の映画になると思うが前作よりも作品の展開がサクサク進んで行くのでどうにかついて行ける。
それに今回もデザインが個性的で独特なメカが登場しそれらの戦闘シーンの迫力はハンパなく、まあそれだけを楽しんでる感じになる。
それでもハリウッド映画らしく悪役はガッツリそれらしいので全体の構図は理解できる。
エロやグロい表現はできるだけ回避しているのはよくわかるが、そこまでしてスタイリッシュな映像に仕立てたいというコダワリは凄い。
どう見てもコストのかかっていそうな続編が作られたと言う事はこのシリーズに一定の人気があるのだろうが、アメリカ人はこう言うのが好きなのだろう。
よく考えたら何処となくスターウォーズシリーズを彷彿とさせる部分もあってSF映画の定番みたいな捉え方をされているのだろう。
日本では機動戦士ガンダムや新世紀エヴァンゲリオンのようなロボットアニメが人気なのに何故かアメリカでは全く受けないようにSF作品の感覚が違うことはじゅうぶん考えられる。
前作ではインパクト絶大な割にほんの少しだけしか登場しない砂の中を泳ぐバケモノだったが本作ではコレが大きな鍵を握る存在でクローズアップされているのは何だか嬉しい(笑)
人種や宗教が原因の戦争とか、日本人には全く理解できないのでこの作品の対立軸が読めないのが難解な理由だろう。
ラスボスは何処かで見たことあるなと思ったらクリストファーウォーケンで御年81歳でまだまだ健在のようでその存在感はさすがだ。
どでかい戦艦が空を飛びトンボみたいなヘリコプターから機関銃で狙撃してくるのに兵士は刀で殺し合うとか近代的なのか古いのかよくわからない戦闘が延々と繰り広げられる。
一般的に続編はイマイチな評価が多いがこのデューンシリーズに関してはこちらの方が1作目より遥かにわかりやすくて面白かった。
おそらくコレからも続きが製作されるのは間違いないデューン 砂の惑星PART2だった。