『オペレーション・フォーチュン』などのガイ・リッチー監督によるサスペンス。
アフガニスタンから帰還したアメリカ軍兵士が、自分の命を救ったアフガニスタン人の通訳とその家族がタリバンに追われていることを知って救出に向かう。
『アンビュランス』などのジェイク・ギレンホール、『皆殺しのレクイエム』などのダール・サリム、ドラマシリーズ「ザ・ボーイズ」などのアントニー・スターのほか、アレクサンダー・ルドウィグ、ボビー・スコフィールドらが出演する。
2018年、アフガニスタン。
アメリカ軍の曹長ジョン・キンリー（ジェイク・ギレンホール）は、部隊を率いてタリバンの武器や弾薬の隠し場所を探していた。
部隊は爆発物製造工場を突き止めるが、そこに多数のタリバン兵が現れ、キンリーと彼が雇ったアフガン人通訳のアーメッド（ダール・サリム）以外が命を落とす。
腕と足に被弾して動けないキンリーだったが、アーメッドによってアメリカ軍のもとへ運ばれる。
その後回復し、家族のもとへ戻ったキンリーはアーメッドと彼の家族がタリバンに追われていることを知る。
アフガニスタン紛争をテーマにした戦争映画。
タイトルのコヴェナントとは契約という意味だがこの場合は約束とかの意味に使われているのだろう。
アメリカ軍の軍曹とアフガン人通訳との信頼関係が描かれる。
しかしタリバンの連中が乗っているのはほとんどがトヨタや日産の日本製ピックアップトラックで、そう言う話しは聞いたことはあるがおそらく本当なのだろう。
最新の戦争映画なのでCGは使われているのだろうが戦闘シーンはとてもリアリティがあって迫力が凄いのでついつい見入ってしまう。
山岳地帯にゲリラ的に襲ってくるタリバンに対してアメリカ軍は大苦戦するのだがこの映画を観るとその理由がよくわかる。
日本から見るとアフガニスタン全体がタリバンみたいに見えるが実際にはアフガン人の中でもタリバンを嫌っている人々がけっこういるのを教えられる。
ストーリーは非常にリアルで実話を元にしているかのように如何にも実際に起こりそうな展開で映画の世界観に完全に取り込まれる。
戦争映画と言っても単なるドンパチをやるだけでなく、タリバンから命からがら助けてくれた友人を救いにいく話しは胸を打たれる。
本当にアフガニスタンでロケをしているのかはわからないがアフガニスタンの町並みって見たことがないので、再現だとしてもとても興味深い。
ラストはハラハラして手汗びっしょりになっていまいあんぐり口を開いたまま観てしまった。
それにしてもアメリカ軍の爆撃機の破壊力はとんでもなく凄まじく、あっという間に多くのタリバンを損滅してしまった。
ハッピーエンドになってホッとしたが最近の戦争映画ではかなり良かったコヴェナント／約束の救出だった。
