らをた広島

食べ歩きブログ

ある閉ざされた雪の山荘で

禁じられた遊び』などの重岡大毅が主演を務め、東野圭吾の小説を原作に描くサスペンス。

大雪で外部との接触が断たれた山荘という設定の空間に集められた7人の役者たちが、実際に次々と姿を消していく。

監督などを担当するのは『宇宙人のあいつ』などの飯塚健

『あまろっく』などの中条あやみ、『笑いのカイブツ』などの岡山天音のほか、西野七瀬、堀田真由、戸塚純貴、森川葵らがキャストに名を連ねる。

オーディションに合格した男女7人の役者が、早春の乗鞍高原のペンションに集まる。

大雪に見舞われ、孤立した山荘が舞台の殺人劇という設定の舞台稽古がスタートするが、現実の世界でも一人また一人と参加者たちが消えていく。

これは本当に芝居なのだろうかという疑心が、やがて役者たちの間に生まれていく。

しかし2024年公開の最新正月映画がGWを待たずしてもうアマゾンプライムに配信されるなんてもしかして派手にズッコケたんか?と疑ってしまう(笑)

ほとんどのシーンが山荘の中なので何処となく7人の役者による舞台劇みたいな展開だ。

役者が役者を演じる内容だとしたらかなりの演技力を問われると思うがココらへんが如何なっていくのか興味がある。

これはまるでアガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」と似てるなと思っていたら作中でもその小説が登場したので笑ってしまった。

まさか開き直ってパクリまくるのかと思ったがさすがにちょっと違うようだ。

そもそも7人のうち、一人づつ殺されるのではなく単に消えていくという演出なのでコレじゃ全くスリリングに感じない。

1時間50分程度の一般的な上映時間ながらかなり間延び感があって観ていて上映時間以上に長く思えてしまう。

謎解きみたいな内容なので当然、前半で事が起こって後半謎解きになるのだが犯人は意外でも何でもないしコレの何処が面白いのかわからない。

役者の演技は素晴らしく良く作品を盛り上げているのは間違いないが、ストーリーが変に複雑でわかりにくいし理解できても面白いとは思えない。

推理モノだと思っていたら最後はまさかの感動モノに持っていくとかどう言うセンスしてんだ?とツッコミ入れてしまった(笑)

エンディングに元ジャニタレの曲がかかって「さもありなん」と思ったのは自分だけではないだろう。

なるほどこれだったら劇場公開からあっという間にアマゾンプライム配信になってしまった理由はよくわかる。

とにかくどう見ても特番ドラマそのものの品質を劇場公開するなんて、2千円も払って観た客が不憫でならない。

これだったらもう直ぐ地上波テレビで放送されてできるだけ制作費回収するんじゃないかと邪推してしまったある閉ざされた雪の山荘でだった。