「サイコだけど大丈夫」などのキム・スヒョンと「私の解放日誌」のキム・ジウォンがダブル主演し、「愛の不時着」の脚本家としても知られるパク・ジウンとタッグを組んだラブストーリー「涙の女王」が、Netflixで3月9日より独占配信される。本作のキャストとあらすじを紹介する。
田舎の村出身だが、頭脳明晰で抜群のルックスを持つペク・ヒョヌと、“デパート業界の女王”として知られる財閥クイーンズグループの3代目のホン・ヘインは結婚3周年を迎える夫婦。
だが、度重なるすれ違いから夫婦生活は破綻寸前。
離婚を検討していた矢先、ある危機に見舞われたことで、2人の恋が再び動き出す。
ネットフリックスで配信されているが韓国で放送されているスタジオドラゴン製作のテレビドラマ。
放送開始はそれほどでもなかったのに途中からグングン視聴率が跳ね上がっているそうなので16話と長丁場だが観る事にした。
韓国のテレビドラマだから1話も1時間15分程度あって見応えじゅうぶんだ。
ドラマのジャンル的にはラブコメみたいだが基本的に財閥の夫婦の話しのようで、韓国をお得意の大財閥令嬢と一般平民旦那の格差婚と言うやつだ。
お笑い要素が散りばめられていて見ていて飽きないがコレでどうやってかなりの長尺を持たせるのか興味がある。
役者は何処かで見たような方々が多数派出演していて個性豊かな演技を披露しているのもこの作品の魅力なのだろう。
韓国ドラマのこの手の作品で有名なのは、同じスタジオドラゴン製作の愛の不時着だと思うがそれだけに期待がモテる。
序盤を見る限りこの設定だけで16話も尺が持つのか激しく不安になってしまったが中盤から視聴率が急上昇した所を見ると新たな展開があるのだろう。
結婚してスッカリ冷めた気持ちが昔のように再燃するか?と言うのがテーマだと思うがコレでどうやって引っ張るのか興味深い。
ライバルと言うかハッキリとわかるような悪役が登場してこれがアレコレ暗躍するのだろうがそれにしてもそれだけじゃ持たない。
調べてみると脚本家があの「愛の不時着」と同じヒトだそうで、そう言われてみるとなるほど、と思わせる展開になっている。
特に元平民の夫側の親族一同は完全に愛の不時着の北朝鮮の人々と重なってしまう(笑)
テレビドラマなのに本当にドイツに行ってロケしてるのは凄いがそのロケシーンがあまりにも長くてこの部分に関しては間延び感がある。
途中からあのヴィンツェンツォの役者がヴィンツェンツォの様な役で出てくるのはパロディだろうがわかる人には笑える(笑)
前半のラブコメ路線から一転、中盤から段々雰囲気は変わって財閥の乗っ取り話しはとドラマのスタイルが変わって行くがコレがドンドンドラマを面白くする。
まあ愛の不時着の脚本家だから最初からそう言う大まかな構図を描いていたのだろうがそれにしても流石の持って行き方どはある。
このドラマはどうやらメルセデス・ベンツがバックアップしているようで様々なベンツが登場するが中でも日本では見ることのない豪華なマイクロバスみたいな車輌は面白い。
確かメルセデス・ベンツには大型トラックもある筈だからこの手の大型車も得意とする分野なのかも知れない。
まあ普通に考えて余命いくばくかで記憶が飛んだりヒトを間違えたりするのに、惚れた腫れたとやたらめったら元気な女性なんているわけないしココらへんは割り切りが必要だ。
ネットフリックスが出資しているのかわからないが韓国の地上波ドラマでは大々的なドイツロケを敢行してして、日本の地上波ドラマからしたら羨ましかろう。
涙の女王というタイトルからして泣けるドラマになっているんだと思うがどうにもこの手の恋愛系では全く泣いた事がないし、案の定このドラマでも全く涙腺は刺激されない。
「冬のソナタ」の時もそうだったが、どうにも役者が映像で泣けば泣くほどどういうわけか素になってしまうのは何故かわからないが、もしかしたら年齢によるものなのかもと思うようになった(泣)
最近のネットニュースではあの愛の不時着に迫るほどの視聴率を本国で叩き出したそうだが、作品的に愛の不時着を超えているとはどうしても思えない。
脳の手術を受けて過去の記憶を全て忘れると言う設定だと、術直後は自分の言語すらわからなくなり日常生活にも支障が出ると思うのだが、そこら辺は全部スルーで普通の話しはスラスラできるが惚れ腫れ記憶だけがすっぽりと抜けるのはやっぱりおかしい(笑)
まあ昔のドラマでは都合の良い記憶喪失は定番中の定番ではあるが特に韓国ドラマはつくづくこの設定が好きなようだ。
この作品で極悪人として出演しているパク・ソンフンはどこかで見た事あると思っていたら ザ・グローリー 〜輝かしき復讐〜でもやはり悪役やっていた役者さんで、彼が憎たらしければ憎たらしい程物語は盛り上がるので、やはり演技が達者なのだろう。
後半は何となく先が読めてしまう展開で斬新さはないし、どちらかと言えばつまらなかったがもはや止めるに止められなくて辛かった(笑)
最終的にこの涙の女王は愛の不時着を視聴率で超えたそうだがどう考えても愛の不時着の方がよく出来ていたように思えてしまう。
どうでも良いがクルマにモロに跳ねられた直後にライフルで背中から撃たれても助かるなんて、ドラマとは言え進撃の巨人の無垢の巨人以外に存在して良いものか(笑)
最終的には今となっては懐かしい冬ソナな展開になってしまってどうにかラストまで辿り着いたがこんなに泣くに泣けずしんどかった韓国ドラマも久しぶりだったし、やっぱり恋愛系は向かない事を再確認出来た涙の女王だった。