2013年公開の『風立ちぬ』以来約10年ぶりとなる宮崎駿の監督作。
映画タイトルは吉野源三郎による同名児童文学の題名を冠するが、内容はそれに準じずオリジナルの物語が展開される。
『風立ちぬ』以降には、長編映画の制作から引退するとの話があったが、本作は宮崎駿が監督・脚本を務め、スタジオジブリのファンのみならずとも期待の1作だ。
監督:宮崎駿
原作:宮崎駿
キャスト
牧眞人:山時聡真
アオサギ:菅田将暉
キリコ:柴咲コウ
ヒミ:あいみょん
夏子:木村佳乃
勝一:木村拓哉
あいこ:大竹しのぶ
いずみ:竹下景子
うたこ:風吹ジュン
えりこ:阿川佐和子
ワラワラ:滝沢カレン
インコ大王:國村隼
老ペリカン:小林薫
大伯父:火野正平
一切広告を打たないで公開されヒットした最新ジブリ映画。
ジブリ作品は何処となく共産主義の香りがするのであまり好きではないがさすがにコレは注目してしまった。
タイトルからは内容がさっぱり読めずどういうジャンルのアニメーションなのかすらわからないというのはなかなかに新鮮だ。
どうやら大東亜戦争中のお話しのようで、何となく嫌な予感がするオープニングだった。
映像は細やかな色使いが如何にもジブリで最近流行りのCGに頼っているのかいないのかわからないがとにかくオーソドックスな手書き風アニメになっている。
今となってはこういう作風が珍しいので逆に目新しくてインパクトある。
主人公の親父さんの声優が飛び抜けてヘタクソでぶち壊しだと腹が立ったので誰なのか調べたら天下のキムタクで納得した(笑)
とにかく不思議なファンタジー作品でこれまでのどの作品にも似ていないという意味ではオリジナリティある。
ただプロの声優を使わずにほとんどタレントを起用しているが、こうするくらいなら普通に声優に演じさせて広告を沢山打った方がよっぽど作品の質は上がるように思える。
宮崎駿はもう83歳だそうだがこんな発想をするかんて若々しいドコロか今だに子供のような感性を持っているのだろう。
ただこんな不思議な世界観が面白いかと言えば何が伝えたくて何がテーマなのかわかりにくいのでだんだん退屈になってくる。
はっきり言って難解過ぎて意味がわからんと言うより宮崎駿がやりたい放題やって観客とかはどうでも良いと考えてるんじゃないかとすら思える。
誰か、彼を止めたり宥めたりするようか参謀みたいなヒトはおらんかったんか。
駄作だとは言わないがあの宮崎駿も年を取りすぎて焼きが回ったな、と言うのが正直な感想だったが君たちはどう生きるかだった。
結局、タイトルの意味も皆目わからなかったわ(笑)