猿と人間の争いを描く人気シリーズの一作で、猿が支配者として君臨するようになった近未来を舞台とするSFアクション。
家族を失った猿と秘密を知る人間の女性、そして人間を排除しようとする冷酷なリーダーを中心に、猿と人間の共存か猿の独裁かをめぐる争いが繰り広げられる。
監督は『メイズ・ランナー』シリーズなどのウェス・ボール。
『To Leslie トゥ・レスリー』などのオーウェン・ティーグやドラマシリーズ「ウィッチャー」などのフレイヤ・アーランらが出演する。
ウイルスの流行により、地球の支配者が人間から猿へと変わった世界。
独裁者のプロキシマス・シーザーにより村と家族を奪われたノア(オーウェン・ティーグ)は、かつて猿と人間が共存していたことを知る。
ある日、ノアは人間の女性ノヴァと出会い、プロキシマス・シーザーたちが築こうとしている帝国に疑問を抱くようになる。
ガキの頃、テレビで「猿の惑星」を初めて観たがラストのインパクトは忘れようがなく今でも心に深く刻まれてしまっている。
被り物はCGになり映像は格段に美しくなって喋る猿は全く違和感がないくらいだ。
このCGはアニメのモーションピクチャと同じ方式のようで、要は人間が演じた動きや表情をCG化するのでそりゃサルはリアルに人間に見えるはずだ。
冒頭から人間は全く登場せずとにかく言葉を話すサルが延々出てきて正に文字通り猿の惑星を実感させられる。
だけどアバターの時もそうだが、ほぼほぼCGのこういう映像を観ているとアニメーションと何が違うのだろう?とその境界線がわからんようになる(笑)
あと猿とゴリラは全く違う種類の生物だと思うが少なくともこの作品の中では猿とゴリラがごちゃごちゃになっているように感じる。
2時間25分も上映時間がある作品なので気合いを入れて観始めたがあまりにも人間が出てこないので不安になってしまった(笑)
中盤になってやっと人間が出てきてホッとしたがすっかり猿の下等動物のようなポジションに成り下がってしまっていてビックリした。
映像は迫力があってついつい見入ってしまうほどなのだがそれに反比例してストーリーは単純と言うかあって無きが如しと言った感じで真剣に解釈しようとすると馬鹿馬鹿しくなる。
要は猿に占領された地球でいよいよ人類の逆襲が始まる、みたいな展開なのだが最初からシリーズ化が決まっているようで、その一連の一作という事のようだ。
映像は美しく楽しめるが、ただそれだけと言えないこともない。
その猿の惑星シリーズ最新作でこれ迄の猿の惑星シリーズは全部観てると思うが一番内容がなかったしとどのつまりビックリCG博覧会のような駄作だった猿の惑星/キングダムだった。