バレリーナの可憐な少女を誘拐するも、彼女の正体は血に飢えたヴァンパイアだと気付くことになる犯人たちの恐怖を描いたホラー映画『アビゲイル(原題) / Abigail』が、興行収入1,029万7,110ドル(約16億円)で全米2位デビューを果たした。
裏社会の有力者の12歳の娘を誘拐し、身代金を得るまで一晩、彼女を人里離れた邸宅で監視することになった犯人たち。
しかし、囚われているのは彼女ではなく、犯人たちの方だった……。
少女は殺人マシンのごとく、犯人たちを一人ずつ消していくことになる。
公開日 :
2024年秋 公開
監督 :
マット・ベティネッリ=オルピン, タイラー・ジレット
キャスト :
メリッサ・バレラ, ダン・スティーヴンス, キャスリン・ニュートン, ウィル・キャトレット, ケヴィン・デュランド, アンガス・クラウド, アリーシャ・ウィアー, マシュー・グード, ジャンカルロ・エスポジート
最新ホラー映画アビゲイル。
ストーリーはありきたりではあるが最新の映像技術が見たくて期待して観た。
主役は12歳の少女でアビゲイルは彼女の名前という設定は何処となく映画「ミーガン」を彷彿させる。
この主演の12歳の少女が大人顔負けの演技っぷりでガキのうちからこんな芸達者なら将来が末恐ろしい。
他のキャストは知らない俳優ばかり(マッチョなヒトはどこかで見たことある)でもしかしたらこの作品はいわゆるB級映画なのかも知れない。
アメリカ人が大好きな吸血鬼ものと捉えて良さそうな作品だけど2024年の最新版ではどのように表現するのかワクワクしてしまった(笑)
冒頭からあの手この手を駆使して観客を怖がらせようと涙ぐましい工夫してくれているのは好感が持てる。
何せ超が付くほど単純なストーリーで2時間近くの尺を持たせるのはシロウト考えでも並大抵ではない(笑)
結論から言えばホラーと言うには刺激弱めでそれほど怖くはないのでどちらかと言えばスリラーにジャンル分けした方が正確だ。
ツッコミ所も満載で色々辻褄が合わない事も多いのだがそこら辺はあまり細かい事は気にしない方が楽しめる。
吸血鬼があくまでもバレリーナに拘る事の必要性がよくわからないのだがこの演出は笑えてしまうのでない方が良さそう。
終盤にかけてアクションムービーみたいになってきて本来のホラー要素はどんどん薄まってしまって何とも不思議な変遷を遂げる。
怖くないホラーは笑えないコメディーと同じなので途中からはかなり退屈になってしまい早く終わらんかなと思ってしまった(笑)
ハリウッド映画らしくラストはどか~んと盛り上がるのだが、要するに何が伝えたいのかイマイチわからないしコンセプトもわかりにくい。
とどのつまりは完全に怪獣大戦争になってしまう展開は怖いと言うより苦笑いするしかなかった。
もう少し煮詰めてから映画化した方が良かったんじゃないかと思わせるアビゲイルだった。