マーク・ウォールバーグが、政府お抱えの一流殺し屋だった過去を隠しながら家族を守るため奮闘する主人公を演じたアクションコメディ。
自動車のセールスマンとして成功を収めたダン・モーガン。
家庭では良き夫で良き父親でもある彼には、実は隠された顔があった。
それは、彼がかつて、政府の指令を受けて世界の脅威を排除する、一流の殺し屋だったということだ。
ある日ダンは、過去に因縁のある敵が目の前に現れ、窮地に追いやられる。
ダンは疑うことを知らない妻、悩み多きティーンエイジャーの娘、プロゲーマーの息子、そして生後10カ月の赤ん坊を車に乗せ、自分の過去を秘密にしたまま、家族旅行の体裁を保ちながら家族を守るためラスベガスを目指して車を走らせる。
「トラスフォーマー」シリーズや「アンチャーテッド」などのアクション作品でも人気を集めながら、「テッド」「パパVS新しいパパ」シリーズなどコメディでも活躍するウォールバーグが主人公のダンを演じた。
妻役のミシェル・モナハンほか、ゾーイ・コレッティ、サイード・タグマウイ、マギー・Q、キアラン・ハインズらが共演。
監督が「Marvel ジェシカ・ジョーンズ」などのサイモン・セラン・ジョーンズ。
Apple TV+で2023年12月15日から配信。
表向きマイホームパパが実は殺し屋だったとか掃いて捨てるほど使い古されたパターン設定の作品。
主演のマーク・ウォールバーグという俳優さんは売れっ子のようでしょっちゅう顔を見るような気がするのでこの作品も期待して観た。
以前、ドラマニキータで主演していたマギーQが出演していてすっかり映画スターになっているみたいだ。
ラスボスも何処かで観たような俳優さんで何気にけっこうな予算がかかっているのだろう。
主人公が元殺し屋で呑気な家族にバレないように敵を片付けると言うコメディーだが売りはやはり元殺し屋の超人的アクションだろう。
過去にもこんな設定の映画があったような気もするがこの作品はよく考えられた演出で正直けっこう笑えてしまう(笑)
「そんなアホな!」の連続だがマイホームパパをキープしながら次々と襲ってくる殺し屋を片っ端から倒すとかマンガだがコレが良くできていて面白い。
基本的にロードムービーで乗っているのがホンダの3列シートのニミバンだが確かにファミリーカーとしてはこんなのがベストだと思う。
元殺し屋が殺し屋に狙われて家族で逃避行をするうちに絆が深まると言ったテーマみたいだけど、コレをセンス良くコミカルに演出しているのがミソだ。
残念ながら最終的なオチは映画が始まって早々にわかってしまい、まるでSPY×FAMILYのパクリみたいなのはご愛嬌だがまあそれでもなかなかのもんだ。
ラストはハリウッド映画らしくドンパチで盛り上がるのだがその構成も見事でよく練られている。
ただ最後のツメと言うかラストがちょっとアッサリし過ぎていて拍子抜けしてしまった。
この手の家族向け作品はアメリカではかなり需要があるみたいでちょくちょく見かけるが、その割にはこの作品はエロのシーンがあったりして、誰がターゲットなのかよくわからない。
総じて面白かったがとにかく最後の最後のツメが相当甘いのが気になって仕方がなかったファミリープランだった。