家族が脅かされた時、そのパン職人は無敵の殺し屋に変わるー。
『ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー』のロン・パールマン主演!クライムアクションムービー
波瀾万丈な過去を抱える孤独なパン職人・パピは、長らく疎遠だった息子が怪しげなビジネスに乗じて失踪したため捜すことを余儀なくされる。息子を捜しながらも、残された孫娘をマフィアの脅威から守るため全力を尽くさなければならないパピは、無害な外見や穏やかな性格からは想像もつかないほどの凶暴な能力を発揮していく……
キャスト
パピ :ロン・パールマン
商人 :ハーヴェイ・カイテル
ピーター :ジョエル・デヴィッド・ムーア
全く予備知識なしで観た。
要はリベンジもののようであまり小難しい事を深く考えないでも良さそうなので個人的に好みのジャンルではある(笑)
キャストはほとんど見た事がない俳優ばかりでもしかしてこれはいわゆるB級映画と言うやつだろう。
1時間40分程度の上映時間なので冒頭からムダなくサクサクと話しは進んで行くので観ていて小気味良い。
突然現れた孫娘を引き連れて、息子のリベンジなんて以前は何とも思わなかったが自分に孫が出来ると何だかリアリティを感じてしまう(笑)
しかもこの孫娘を演じてる子供が可愛らしく、どことなくあの名作「Leon」を彷彿とさせてくれる。
主役のパン職人の爺さんが普通のパン職人のハズもなく明かされない過去があってやたらめったらに強い。
トントン拍子にストーリーは進むのですっかり作品に取り憑かれてしまい、時々我にかえるを繰り返してしまった。
初めて会う孫娘と徐々に情が通じ合う場面など思わず涙ぐんでしまった(笑)
ラストはハリウッド映画らしくドカーンと跳ねるのだが、もはやランボーさながらの超人爺さんで笑えてしまった。
最後は本当にLeonみたいになって影響を受けていないと言えばウソになるだろう。
ここまで引っ張っておいて尻切れトンボのような結末がちょっとザコ敵だがそれでもよく出来ている。
日本では劇場公開はなくネット配信された程度らしいが、こういう地味だが面白い作品が気楽に観れるようになったのは良い事だと思う。
すっかり夢中になってまんじりともせず観てしまっていたが期待していなかったのもあるがなかなかの佳作だと思ったザ・ベーカー:男の逆襲だった。