遠藤達哉のコミックを原作にしたアニメ「SPY×FAMILY」の劇場版。
父ロイドが諜報(ちょうほう)員、母ヨルが殺し屋、娘アーニャが超能力者のフォージャー家が、旅行中に世界を揺るがす事態に巻き込まれる。
監督の片桐崇、ロイド役の江口拓也、ヨル役の早見沙織、アーニャ役の種崎敦美など、アニメ版のスタッフ、キャストが結集する。
情報局対東課WISEの諜報(ちょうほう)員ロイド・フォージャーは、遂行中の任務「梟(ストリクス)」に当たっていたが、担当を外される。
そんな中、ロイドは娘のアーニャが通うイーデン校で、優勝者に褒賞が授与される調理実習が行われることを知る。
ロイドは、審査員長を務める校長の好物であるフリジス地方の伝統菓子「メレメレ」を作ることをアーニャに提案。
さらに本場の味を確かめようと、家族旅行でフリジス地方へ向かうが、アーニャが列車内で怪しいトランクケースを発見したことから、思わぬ事態に直面する。
SPY×FAMILYはアニメを犬が出てくるセカンドシーズンまで観たがなかなかユニークな設定の作品。
その劇場版なのでちょっと期待して観ることにした。
オープニングからこの作品を全く知らなくても映画に追いつけるようになっていてさすがは大ヒット作の劇場版ではある。
当然ながらキャストはテレビアニメ版と同じなので全く違和感なく作品に入っていけた。
個人的には「ヨル」さんのぶっ飛んだ豹変ぶりが一番笑えるので好きなのだがこの作品でもそれは遺憾なく発揮されている。
元々子供ターゲットなアニメだったがこの映画は更に子供ターゲットを徹底しているように感じられ、もしかして映画のシリーズ化を目論んでいるかのようだ。
ストーリーは劇場版用に新しく作ったのか原作にもこういうのがあるのか知らないが、如何にも特番と言った内容になっている。
この手の作品お約束のゲスト声優、中村倫也と賀来賢人は言われなくてもどの役かわかってしまうが、しっかり演じていて違和感はない。
劇場版らしくアドベンチャー&バトル風味がかなりプラスされていて子供向けとはいえ正直結構面白い(笑)
なんだかんだですっかり虜になって作品に入ってしまったがコレは確かに子供と言うかファミリー層に受けそうだ。
楽しみにしていたヨルさんの活躍も存分に描かれていてファンの期待を裏切らない。
こうやって人気劇場版として新たなドル箱に育て上げようとしている魂胆がミエミエなのだがソレでもかなりの力作だと認めざるを得ない。
敵と若干のシチュエーションのバリエーションだけで後、何作もことパターンで量産出来そうだ。
オコチャマ向けと思いながらも次回作に今から期待してしまっている劇場版 SPY×FAMILY CODE: Whiteだった。