クエンティン・タランティーノ監督とロバート・ロドリゲス監督が手掛けた『グラインドハウス』内で上映されたフェイク予告編『感謝祭』を長編映画化したホラー。
サンクスギビング(感謝祭)に沸く町で、調理器具を凶器にした殺人が連続する。
監督を務めるのはイーライ・ロス。
『魔法にかけられて』シリーズなどのパトリック・デンプシー、『ヒーズ・オール・ザット』などのアディソン・レイのほか、マイロ・マンハイム、ジーナ・ガーションらが出演する。
日々の恩恵に感謝して祝福するサンクスギビング。
その発祥地であるアメリカ・マサチューセッツ州プリマスの町では祝祭に沸き上がるが、ダイナーで働く女性が何者かによって惨殺される。
その後も、住民たちがサンクスギビングの食卓に並ぶ料理を模した方法で殺されていく。
一方、高校生のジェシカは、自分や仲間がジョン・カーヴァーを名乗る人物のインスタグラム投稿にタグ付けされたことに気づき、豪華な食卓に自分たちの名札が配された写真を目にする。
サンクスギビングは感謝祭と訳されるが、その感謝祭の出来事という映画。
ホラー映画と言うことなので暑さをぶっ飛ばす凍えるような怖さが欲しいところだ。
開始早々、集団パニックが始まるが日本ではなかなか考えられないがアメリカならリアルだなと納得させられる。
そのパニックの犠牲者への復讐劇というストーリーだがさすがはホラー映画だけあってかなりグロくつい見入ってしまう。
劇中であの、ロニー・ジェイムス・ディオの話しが出てきてブラック・サバスではなくレインボーでお馴染みなのでちょっと懐かしく嬉しかった(笑)
ネタバレになるので詳しくは書けないがこと、グロさに関しては少なくとも自分が知る限りここまで凄まじいのは見た事がないくらいで、実際涼しくさせてもらった(笑)
グロい連続殺人のホラーであると同時に犯人探しと言う謎解き要素もあって映画としてとてもよく出来ていて観ていて楽しい。
1時間45分と言う上映時間はコンパクトだしサクサクと話しが展開するので目が離せない。
午前の仕事が終わって昼飯食ってから昼休みにコレを観たのだが正直、さっき食べた昼飯が逆流しそうだった(笑)
ショッキングな映像の連続にビビり疲れて来た頃やっとラストがやってくると言った畳み掛ける快楽的展開を堪能できる。
途中から何となく犯人がわかってくるのだがソレでもこの作品のエンターテイメント性は落ちることはない。
見事に監督の罠にハマってミスリードされて犯人を完全に見誤っていたがそういう意味でもよく練られた脚本だと感心してしまった。
ラストはハリウッド映画らしくドカーンと弾けて一気に盛り上がるが、ここはせっかくのホラー映画だからもっと怖く演出して欲しかったが、最後にもうひと捻りあってお腹いっぱいになってしまったサンクスギビングだった。
個人的には今年一番だったかな(笑)