らをた広島

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ヒットマン

にせの殺し屋として警察のおとり捜査に協力していた実在の人物に着想を得たクライムコメディー。

さまざまなタイプの殺し屋を演じて依頼人たちをだまし、逮捕へと導いてきた大学教授が、夫殺しを依頼してきた人妻との出会いを機に人生を狂わせる。

『エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中に』などのリチャード・リンクレイターが監督、同作に出演したグレン・パウエルが主演を務め、グレンが同監督と共同で脚本を担当。

そのほかアドリア・アルホナ、オースティン・アメリオ、レタらが共演する。

ニューオーリンズで2匹の猫と暮らすゲイリー・ジョンソン(グレン・パウエル)は、大学で心理学と哲学を教える傍ら、地元警察に技術スタッフとして協力していた。

あるとき、おとり捜査で殺し屋役の警官の代役を務めたことをきっかけに、彼はにせの殺し屋としておとり捜査に関わることになる。

さまざまなタイプの殺し屋に成り切り、依頼人たちを次々と逮捕へつなげていくゲイリーだったが、夫の殺害を依頼してきた女性・マディソン(アドリア・アルホナ)と出会ったことから運命が狂い出す。

ネットフリックスの実話を元にしたコメディと言うのがこの映画の紹介だが予備知識全く無く観た。

監督と主演俳優が共同脚本ってあまり聞いたことがないがコレからは才能があるヒトはどんどん兼任をやれば良いと思う。

警察のおとり捜査の協力をする大学教授という設定は日本だと荒唐無稽のように感じるがアメリカだとそうでもないのかも知れない。

ゴルゴ13のような殺し屋の話だと予想して居たがこの作品では殺し屋を演じるニセモノが主役だ。

主演のグレン・パウエルと言う俳優さんは最近良く見る顔でトップガン・マーベリックやツイスターズに出ていたが売れっ子なのだろう。

この作品は脚本まで書いてさながらグレン・パウエル劇場の様相を呈しているが、コメディと言うほどお笑い追求なお話でもない。

途中からクライムものからだんだんと恋愛ものに変化してきてちょっと苦手なストーリーになってきたのでコリャ失敗したかなと思った。

要はパチもん殺し屋のまま女性を騙して恋愛を続行する話しで、確かにある意味コメディと言えなくもない。

ストーリーは予想外の方向にドンドン転がって行って先が読めなくなって来たので気がつけば作品にすっかり取り込まれてしまっていた。

嘘に嘘を重ねてにっちもさっちも行かなくなる主人公だがなるほどコレはなかなか面白い。

物語は二転三転しどうなるのか息を呑んで観ていたが、ハリウッド映画がこのままちゃんちゃんと終わるわけもないので楽しみになってきた。

ラストは拍子抜けするくらいだったのでもうひと捻り欲しかったところだがまあ実話かわベースならこんなものだろう。

トータルだとちょっと物足りないがまあまあ面白かったヒットマンだった。