オマール・シーとナタリー・エマニュエル主演のジョン・ウー監督アクション・スリラー『The Killer』のリメイク、
2024年10月23日公開。
伝説の監督ジョン・ウーが、1989年の自身の カルト映画を再映画化した『ザ・キラー』で帰ってきた。
オマール・シー、ナタリー・エマニュエル、ダイアナ・シルヴァース主演のアクション・スリラーで、殺し屋が贖罪を求める痛快で強烈なストーリーを新たな視点で描く。
エラン・クリーヴィが脚本を手がけた本作は、オリジナルのエッセンスを残しつつ、現代的なひねりを加えることを約束している。
Intouchables』や『L'Appel de la forêt』で有名なオマール・シーが複雑なキャラクターを演じ、すでに素晴らしいキャリアに新たな一面を加えている。
キラー』は、オマール・シー演じるプロの殺し屋が、最後の契約によってダイアナ・シルヴァース演じる若い歌手を失明させてしまうという物語である。
罪の意識に苛まれた彼は、若い女性の視力を回復させる手術費用を捻出するため、新たな契約を引き受けることを決意する。
ゲーム・オブ・スローンズ』や『ワイルド・スピード』などで知られるナタリー・エマニュエルが、すべての選択が重大な結果をもたらすこの緊迫したプロットで重要な役を演じている。
ジョン・ウー監督と言えば香港映画全盛の頃の「男たちの挽歌」が有名だがハリウッド映画に活躍の場を移してからは「ミッション・インポッシブル2」、それになんと言っても「レッドクリフ」などの大作のイメージが強い。
そして最新作のこの作品はかつての自身監督の 1989年の香港映画『狼 男たちの挽歌・最終章』リメイクらしい。
オマール・シーと言えばフランス発のネットフリックスドラマ「ルパン」の主役だった黒人俳優だがフランス映画かと思ったが劇中は英語がメインで舞台はフランスのようだ。
当然ながらオマール・シーはフランス語だけでなく英語も堪能なようだ。
冒頭から畳み掛けるような激しいアクションに心を奪われるがCGに見えないがどうやっているのだろう??
とにかくアクションは徹底的にスタイリッシュでココらへんは監督の美学みたいなものが貫かれているように見える。
『狼 男たちの挽歌・最終章』なる香港映画は観たことがないしどういう内容なのかさっぱりわからない状態で観始めたが展開が複雑でどうなるのか読めない。
主役はどうやらオマール・シーではなく女性の凄腕殺し屋のようで、サクサク進むので目が離せなくなってくる。
ジョン・ウー監督はフランス車好きなのか知らないが、シトロエンのアミやDSが登場してこんなオールドシトロエンなんてマニアック過ぎる(笑)
後半に入ってようやく全体像が掴めてくるが、かなり緊張感があってズバリ相当に面白い。
悪役の俳優は何処かで観たことがあるとずっと思っていたが最後の方でようやくあのアバターシリーズの主役のヒトだとやっと気がついた(笑)
ハリウッド映画らしく最後はドカーンと激しいアクションになりコレが最大の見せ場になるがその迫力とリアリティは期待を裏切らない。
おそらくはCGではない使われている火力が強くて見応えじゅうぶんだ。
ついつい見入ってしまってエンディングでハッと我に帰ったがこのアクションは綿密に計算されているのか完成度が高い。
結局、巨匠ジョン・ウー監督はやはり只者ではないとよーくわかったザ・キラー/ジョン・ウー 暗殺者の挽歌だった。