元海兵隊員のテリー・リッチモンド(アーロン・ピエール)は田舎町で腐敗した警察が原因の事件に巻き込まれる。
従兄弟の保釈を試みたことが発端となり町の警察署長サンディ・バーン(ドン・ジョンソン)との暴力的な対決へと発展。
町の深い腐敗と戦いながらテリーは生き残りと正義のために過酷な戦いに挑む。
リーは町の腐敗した警察官たちと戦い、最終的には証拠を確保しつつ傷ついた仲間を救出する。
警察の追撃から逃れながらテリーは腐敗したシステムに正義を求めて挑み続ける姿が描かれる。
どことなく最初のランボーに似たような内容だと思って観る事にしたネットフリックス映画。
ランボーは白人のグリーンベレーだったがこの主人公は黒人の元海兵隊だ。
敵役は一発でわかるくらいの存在感でドン・ジョンソンが嫌味タップリに演じていて一発で誰がボスキャラか理解できる。
マイアミ・バイスでブレイクした俳優さんでかなり年を取ったがさすがの存在感で憎たらしい悪役を見事に演じている。
実際、展開はランボーに似ていて元軍人が田舎の警察に因縁つけられて悪党に仕立て上げられて結果的に全面対決するお話。
ランボーもそうだったが日本ではちょっと考えられないくらいにアメリカの田舎の警察が本当にこんなに腐敗しているのなら空恐ろしい事ではある。
タイトルのRebel Ridgeは直訳すると「反逆者の尾根」となるがこの場合、腐敗した警察組織に反抗するために山の尾根を移動するような危険な行動するとかそんな意味になると思われる。
実際、ストーリーはランボーの一作目によく似ていて腐敗した警察に因縁をつけられて、軍隊で身につけたスキルを駆使して復讐するストーリー。
こんなん見ていたらアメリカの田舎は訪れたくなくなるがランボー同様、見事に極悪田舎警官しか出てこない(笑)
しかしこの作品の監督さんは緊張感の持続が上手なようでじわじわと迫り来る恐怖の表現がなかなか上手い。
ランボーは散々やられて反撃に出てスカッとさせてくれるがこの作品も同様にどうしてもそれを期待してしまう。
しかしまあこの作品に出てくる警官は揃いも揃って悪党ばかりで幾ら腐敗しているからと言ってもちょっと極端だ。
それにどうしてもランボーの一作目と比較してしまうような展開に嬉しいような悲しいような複雑な気持ちになった。
ハリウッド映画らしく最後はドカーンと弾けるのだがランボーのようにバンバン殺さないのでかなり大変だ。
悪役警官もさすがは念が入っていて腹が立つがラストはあまりスカッとしないのはハリウッド映画らしくない。
どうしてもランボーと比較してしまったのが良くなかったかも知れないが、あれ?コレで終わり?とハシゴを外されたような終わり方だったレベルリッジだった。