らをた広島

食べ歩きブログ

戦と乱

『憑依』などのカン・ドンウォン、『手紙と線路と小さな奇跡』などのパク・ジョンミンらが出演する歴史アクション。

戦乱に揺れる李氏朝鮮を舞台に、幼いころに友情を育みながらも、敵同士として再会を果たす二人の男の運命を描く。

監督は『ザ・テノール 真実の物語』などのキム・サンマン。

『奈落のマイホーム』などのチャ・スンウォン、ドラマ「誘拐の日」などのキム・シンロク、『エクストリーム・ジョブ』などのチン・ソンギュらが出演する。

久しぶりに韓国の時代劇を観ることにした。

一時はチャングムやトンイ、朱蒙など韓国時代劇ドラマが次々とリリースされたが最近はどういう訳か知らないがほとんど観なくなった。

ネットフリックス映画なら制作費がふんだんにかけられているだろうから期待してしまう。

さすがに韓国のテレビドラマと違って両班の奴婢に対する理不尽な差別について赤裸々に描写されていて、ココらへんは日本の実態とはかなり異なることが分かる。

2時間少々の作品なのにドラマの如く子役時代からやっているがコレで尺が足りるのか心配してしまった。

さすがに物語は駆け足でサクサク進んで行くのでついていくのに必死になってくる。

韓国の時代劇ではよくある事だがこの作品でも悪役は「日本」だ。

それよりも時の王が民から全く尊敬されておらず敵は日本なのか民なのかわからんのも日本では考えられない事だ。

日本人役のヒトは日本語を話すのだがちょっとたどたどしいのはおそらく彼は日本人ではないのだろう。

時代劇なのでチャンバラシーンがあるのだが日本の服も切れない血も出ないいわゆる「チャンバラ」とは違ってかなり迫力があって、コレからのチャンバラはこうでなくてはならん。

最近じゃ刀は全てCGで役者は柄だけで演技しているらしいがそれにしては良くできている。

この映画は要は友情がテーマのようでストーリー的には目新しささなく、ベタではあるが最新のチャンバラが楽しめる。

ただ展開が遅いのと本筋とあまり関係のない、ムダなシーンが多く感じられ2時間8分の上映時間も40分くらいは詰められそうだ。

もう少しテンポを上げてほしいがどうにもダラダラとした印象を受けてしまう。

なので終盤の肝心な決闘シーンがどうにもハマらずつまらなくなってしまった。

尺を切詰差分解読法、もっと早い展開をさせたら面白かっただろうに何とももったいない仕上がりになってしまっている。

もうちょっとやりようがあったろうにと思うがコレはひとえにこの作品の監督さんのセンスと言うか力量なんなら仕方がない。

個人的にはもう少しお笑いの要素もあった方がメリハリかわ効いていただろうし上映時間はどうにかして頂きたかった戦と乱だった。