らをた広島

食べ歩きブログ

フライングハイ

劇場公開日:1980年12月13日

乗客を満戴した旅客機内を舞台に、突然の食中毒発生にパニック状態に陥る人々と操縦を託された元パイロットの活躍を描くパロディ映画。

製作はジョン・デイヴィソン、監督・脚本は「ケンタッキー・フライド・ムービー」を製作したジム・エイブラハムズと、デイヴィッドとジェリーのザッカー兄弟、撮影はジョセフ・バイロック、音楽はエルマー・バーンスタイン、編集はパトリック・ケネディ、製作デザインはウォード・プレストン、衣裳はロザンナノートンが各各担当。

出演はロバート・ヘイズ、ジュリー・ハガティ、カリーン・アブダル・ジャバール、ロイド・ブリッジス、ピーター・グレイヴス、レスリー・ニールセン、ローナ・パターソン、ロバート・スタック、スティーブン・スタッカーなど。

伝説のドタバタ映画なのは知っていたが何故か観る機会がなくて今回初めて観ることが出来て感激してしまった。

冒頭からジョーズのパロディで始まりやはりそういう映画だと言う事を主張している(笑)

ただ今から44年も前の作品なので今じゃコンプラ的にスッカリタブーになっているようなヤバい内容も平気でやっていて苦笑いしてしまうシーンも結構ある。

昔のトムとジェリー的な小ネタもマメに散りばめられてかなり笑える。

一応のストーリーはあるがとにかく徹底的に笑いを追求した作品で、くだらないと言えば実にくだらないのだが邦画では意外とここまで笑いに思い切り振り切った映画作品がないのは残念だ。

当時ブームだったのか、サタデーナイトフィーバーのパロディがけっこう長くあってこれもヒネリが効いていて笑える。

ひたすらコントのオンパレードで日本の昔のバラエティはこの映画を参考にしていたんじゃないかと思えてくる。

ただアメリカンジョークのような場面も見受けられ意味がわからないか、わかっても全く笑えないシーンもままある。

途中、「裸の銃を持つ男」シリーズのレスリー・ニールセンが登場し期待通りのドタバタのバカバカしい活躍わ見せてくれる(笑)

下ネタもちょいちょいあるのでおこちゃま向けと言うわけではなさそうだ。

終盤はかなりカオスな展開になるのでついていくのに必死だがちゃんと盛り上げてくれる。

最後までとにかく小ネタの羅列ではあるが笑えるという目的は果たしている内容で、期待を全く裏切らない。

個人的にはレスリー・ニールセンならやはり裸の銃を持つ男の方が腹を抱えて笑えたので、イマイチ好みに合わなかったかも知れないフライングハイだった。