らをた広島

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さよならのつづき

Netflixシリーズ「さよならのつづき」

有村架純と坂口健太郎が、Netflixシリーズ「さよならのつづき」で主演を務めることがわかった。

脚本は「8年越しの花嫁 奇跡の実話」「余命10年」の岡田惠和が担当し、NHK連続テレビ小説ひよっこ」でタッグを組んだ黒崎博監督がメガホンをとる。キャストとスタッフのコメントと、場面写真が披露された。

 

恋人の雄介をプロポーズされたその日に交通事故で亡くし、悲しみに打ちひしがれるさえ子。

一方で、雄介の心臓を提供された相手・成瀬は、心に違和感を覚えていた。壮大な風景を舞台に、運命に翻弄される2人の切なくも美しい奇跡を描く。

ネットフリックスのお涙頂戴、いや恋愛ドラマ。

苦手なジャンルではあるがネットフリックスドラマは高品質なので意を決して観ることにした。

始まって直ぐに何となく全体のストーリーは予想出来てしまったのだが、景色からして今の地上波ドラマでは考えられん造りになっている。

基本的に有村架純、坂口健太郎生田斗真中村ゆり主演である意味、古典的な恋愛物語。

臓器移植がミソになっているのだろうがソレでも昔から掃いて捨てるほどある惚れた腫れたモノだけにどういう展開になるのか楽しみではある。

全8話のドラマながらその造りはまるまる映画そのもので期待通りの高品質なのは嬉しかった。

それに兎角、日本のドラマで恋愛ものと言えばケツの青いジャニタレとアイドルのド素人学芸会演技を見せつけられてアクビで涙が止まらなくなるのが多いが、この作品はさすがはネットフリックスだけあってちゃんとした役者さんたちがちゃんとした演技をしていて安心感がある。

中でも中村ゆりは42歳とは思えないくらいとてもキレイで演技力もあって最近売れっ子なのはよくわかる。

予想通りのストーリーは少女マンガのようにベッタベタで、ツッコミ所満載でハッキリ言えばかなりクサい(笑)

このままだと中村ゆりだけが不幸になりそうで個人的にはココだけが見どころになり、最終的には中村ゆりを愛でる作品になりそうだ。

話しの中心にはコーヒーがあるのだが自分も無類のコーヒー好きなのでココらへんは勉強になるし面白く思える。

北海道が舞台らしいがそれにしても驚くほど美しい風景の連続でコレだけでも観る価値がありそうだ。

各話のラストに流れるテーマ曲は米津玄師だしキャストはしっかりしてるしコレで面白くなかったら脚本のせいと言う事になりそう。

イッセー尾形三浦友和は久しぶりに見たが当然だが年を取っていてビックリしてしまった(笑)

登場人物は皆、礼儀正しく良い人ばかりでキャスト的にもこのままNHKの朝ドラとして放送できてしまいそうだ(笑)

最近のNHK大河ドラマや朝ドラは左旋回が酷いので全く観なくなってしまっているのだがこの「さよならのつづき」なら毎朝観ていただろう。

そういう意味でもネットフリックスのドラマは地上波ドラマ潰しという側面があるだろう。

とにかく泣けるとの評価らしいが自分は1ミリも涙は出なかったがこう言うので感動して泣けると言うのは悪くないと思う。

中盤にかけて退屈になってきたなと思っていたら終盤にかけて三角関係みたくなってきて、コレでドロドロの不倫愛憎劇とかなれば良いのに(笑)

あくまでも清く正しく美しくを貫く物語でそんな風にはならず早々にラストまで読めてしまう展開はどうなんだろう。

ずっとヒールを履いていた主人公が終盤スニーカーになった時点で別れを決めたという表現になっている。

目を見張るほど美しい映像には魅了されたがやたらめったらあり得ない偶然が多過ぎてだんだんリアリティが消えていくのは悲しい。

好みもあると思うが自分にとってはとにかくご都合主義とキレイ事のオンパレードでしかなく最後の最後まで感情移入できなかったさよならのつづきだった。