隣の席の女子・高木さんにからかわれる男子中学生・西片の日常を描き、映像化もされた山本崇一朗による漫画を実写映画化。
二人がからかいバトルを繰り広げた中学時代から10年後の物語が展開される。
『アンダーカレント』などの今泉力哉がメガホンを取り、『サバカン SABAKAN』などの金沢知樹と萩森淳が今泉監督と共同で脚本を担当。
母校の教育実習生として島へ帰還する高木さんを『地獄の花園』などの永野芽郁、母校で体育教師として働く西片を『交換ウソ日記』などの高橋文哉が演じる。
とある島の中学校。
隣の席の女子・高木さんにからかわれている西片は、何とかやり返そうとするも、いつも彼女に見透かされて失敗してしまうのだった。
そんなからかいバトルを繰り広げる中、高木さんが島を離れることになり、二人は離れ離れになってしまう。
それから10年後、母校の体育教師となった西片(高橋文哉)は、教育実習生として島に戻ってきた高木さん(永野芽郁)と再会する。
少女マンガが原作の実写版映画。
今や不倫騒動で時の人の永野芽郁主演なので観ることにした(笑)
いわゆるラブコメってヤツだが、エエ歳ぶら下げたオッサンが観るような作品ではないのは重々承知しているが、つまらなかったらリタイアしようと決めていた。
永野芽郁と高橋文哉主演だから高校生のラブコメかと予想していたのだがお互い中学教師という設定とは思わなかった。
ウジウジした男の子にクラスで一番カワイイ女の子がグイグイ迫って来てくれる設定は、男の理想でどちらかと言えば少年マンガのど定番だと思うが少女マンガにもこう言うのあるのか。
永野芽郁は作品のヒロインに高木さんにピッタリだが、その他の役者の演技がド素人みたいでどうにかならんものか。
ストーリーはまさに男の理想で、少女マンガ原作ながらターゲットは若い男性なのかと思ってしまった。
少女マンガ原作なのはどうにもおかしいと思って調べてみたらゲッサンという月刊少年サンデーと言う少年誌連載のようでコレでこんな作風も納得した。
ただこんな昔から掃いて捨てるほどある設定作品の何が良いのか今の所わからんがアニメも人気だったようで期待が持てる。
プールに飛び込むシーンにはさすがにサブイボ全開になってしまったがまあこう言うのに憧れる気持ちはよく分かる(笑)
何処でロケしたのかわからないが映像はとてもキレイで島が舞台というのもわかるような撮り方をしている。
どことなく見たことがあるような風景に調べてみたらなんと小豆島で確かに作風にピッタリではある。
案の定、途中でスッカリ飽きてしまい退屈で眠くなってしまったがどうにか頑張って続ける事にした。
ただこのまま観るのはつまらなくて忍びなくなってしまった頃、ちょっとした異変を感じさせるのはなかなか上手い展開だ。
しかし主人公の西方くんのウジウジっぷりは想像を遥かに超えていてさすがにココまでやるとリアリティはない。
あまりのウジウジぶりに段々腹立ってきて観ているのがバカバカしく感じられるようになった。
こういうのがヒットするなんて最近の若者の恋愛事情が心配になってくる(笑)
もしかして帰ってきた高木さんに何が重大な秘密があるのかと予想して観ていたのだが、どうにもそんな大掛かりなオチになる事もなさそうで完全に肩透かしを食らった。
終盤はアホらしくなってアクビ連発で涙に暮れる事になってしまった。
とにかく徹底した綺麗事のオンパレードで劇中皆良い人で悪役が居ない物語はやはり面白くなってはいかない。
まあ若い人が初めてのデートとかで観るには最適だとは思うが自分のようなオッサンには場違い感ハンパないからかい上手の高木さんだった。