らをた広島

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ミンナのウタ

呪怨』シリーズや『犬鳴村』などを手掛けてきた清水崇監督によるホラー。

1本のカセットテープから流れるメロディーを耳にした人々が、次々と怪異に巻き込まれる。

ダンス&ボーカルグループ「GENERATIONS from EXILE TRIBE」が主演を務め、白濱亜嵐、片寄涼太らメンバー全員が本人役で出演し、『女の機嫌の直し方』シリーズなどの早見あかり、『MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない』などのマキタスポーツのほか、穂紫朋子、天野はな、山川真里果らが共演する。

ラジオ番組のパーソナリティーを務める「GENERATIONS from EXILE TRIBE」の小森隼は、収録前にラジオ局の倉庫で「ミンナノウタ」と書かれた1本のカセットテープを見つける。

その後、収録中に謎の声を耳にした彼は、ライブを数日後に控えているにもかかわらず突然失踪してしまう。

マネージャー・凛(早見あかり)の依頼を受け、元刑事の探偵・権田(マキタスポーツ)が調査に乗りだすが、メンバーの周りで不可解な出来事が続発する。

早見あかりが出ると言うので観ることにしたホラー。

オープニングにテレ東と出るのでテレビ局主導の作品なのかも知れない。

GENERATIONS from EXILE TRIBEが本人役で主演と、ようやくジャニタレがおらんようになったらその代わりははこいつらか、とちょっとウンザリしてしまう。

ホラーは好きなジャンルなので好んで観るのだが、日本の場合はどうにも新人の登竜門的な作品が多いが、GENERATIONS from EXILE TRIBEは新人という事でもないからちょっと期待してしまった。

ただLDH全面協力というか、その宣伝のような感じの作品だがそういう雰囲気が肝心のホラー部分の足を引っ張ってるように感じなくもない。

ミンナのウタというタイトルは歌絡みでお化けが出るという意味のようだ。

ジェネレーションズが新人じゃないから大丈夫と思って油断していたら新人に匹敵するくらいに演技は初心者のようでまるで学芸会のようだ。

そうなるとこの作品はまるごとジェネレーションズの宣伝映画と思った方がわかりやすい。

ただ問題なのはホラー映画としては全く怖くない事で、怖くないホラーって笑えない漫才みたいなもんで見ているのはただただ苦痛だ。

早見あかりは相変わらずキレイで途中からは彼女を愛でるだけがお楽しみになってしまった(笑)

ストーリー的にもこの手のホラー作品に良くありがちな展開で目新しさはほとんどなく、むしろ既視感すらある。

制作予算的にもそんな恵まれている作品でもないのかアレコレ工夫して頑張っているのはわかるが終盤にかけては残り時間ばかり気になって仕方なかった。

ちょいちょい怖いシーンはあるのだが何ていうかパターン化されているので化物が出てくるのが読めてしまい、これにジェネレーションズのシロウト演技が輪をかけて興ざめさせてくれる。

もうちょっと新たな視点のホラーを開拓しないと完全にマンネリしてただの宣伝映画だと見抜かれてしまいそう。

要するにこの作品はジェネレーションズファンの為のビジネスホラーでファン以外はハナッからそっちのけなのかも知れないと感じてしまったミンナのウタだった。