『恋愛依存症の女』『階段の先には踊り場がある』などの木村聡志が監督を務めた恋愛群像劇。
3人の女性と2人の男性の恋心が交錯する。
5人の登場人物を『劇場版 DISTORTION GIRL』などの莉子、ドラマ「TOKYO RAILWAY-東京こじらせ女-」などの筧美和子、『さいはて』などの中島歩、『騎士竜戦隊リュウソウジャー』シリーズなどの綱啓永、シンガー・ソングライターのみらんが演じる。
美容室で働くむっちゃん(莉子)は親友のグリコ(筧美和子)について行ったナカヤマシューコ(みらん)のライブで、グリコの旧友ベンジー(中島歩)に一目ぼれする。
グリコの元恋人のモー(綱啓永)がグリコとよりを戻したいと思っていた一方で、ベンジーはナカヤマシューコと交際しており、グリコとベンジーは互いのことが気になっていた。
筧美和子出演の日本映画なので観た(笑)
基本的に低予算のB級映画。
恋愛ものは好みではないのだが筧美和子目当てでチャレンジしてみた。
主演のむっちゃん役の莉子という女優さんだがどう見てもシロウトみたいで、いちいち演技の拙さが気になってしまってコレは作品的にマイナスだろう。
比較的長回しのシーンが多いので誤魔化しが効かない分、余計に演技のヘタさが際立っていて物語に入り込めない。
ベンジー役の中島歩って俳優さんは何処かで見たことあるなと思っていたら、ドラマ「不適切にもほどがある」の過去のキモい学校の先生やってたあの人だと判明してあまりの違いに笑ってしまった。
かなり新しい映画なのに30年くらい前にスキー宿で深夜にテレビでやってたマイナーB級映画みたいな雰囲気が漂っていて、なんだか懐かしかった。
目当ての筧美和子は昔に比べて格段に演技力が向上していて感心してしまった。
ただストーリーはよくある恋愛もので実にかったるくて中盤で見飽きてしまった。
ただただ関係が複雑になってきて正直訳がわからんようになるのだが、こういう傾向のドラマって以前から山ほどあったし、どういう結論になっても別段面白くなるとも思えない。
タイトルからしてSF絡みなのかと予想していたのだが全然違っていてちょっとガッカリした。
終盤にかけてやたらめったら上映時間が長く感じられてガマン大会に突入だ(泣)
やはり自分には惚れた腫れたの恋愛ものはムリだなーと再確認しつつ、もうこうなったら筧美和子鑑賞会と割り切る事にした。
むっちゃんとかモー君とかベンジーとかあだ名で呼び合うなんて大昔のドラマ金曜日の妻たちへシリーズを思い出してしまったが、そっちの方が遥かに面白かったようか気がする。
終盤、サッカーに引っ掛けてアレコレセリフがあるがサッカーに詳しくないのでのちんぷんかんぷんで更につまらなくなった。
とにかくやたら長回しが多く、どことなく舞台劇を見せられているように感じる映画ではあるがコレは意図的なのだろうか。
草食系男子ってよく聞くがこんなに男が煮えきらずウジウジしているのを、自分のような世代が見るとイライラさせられる。
最後は上映時間があと何分かと思うばかりで、ハッキリ言って早く終わって欲しかった。
どうにかラストまで辿り着いたがとにかく自分にとっては「修行」以外何者でもなかった違う惑星の変な恋人だった。