2023年7月から放送を開始した特撮テレビドラマ「ウルトラマンブレーザー」の劇場版。
工業地帯に怪獣が出現し、ゲント隊長率いる特殊怪獣対応分遣隊・SKaRD(スカード)が迎え撃つが、倒しても倒しても次々に怪獣が現れる。
この地帯に工場を持ち、怪獣の残骸の処理や研究を行う先進化学企業・ネクロマス社に何らかの関係があると考えたSKaRDは、ネクロマス社の最高経営責任者で世界有数の化学研究者でもあるマブセ博士のもとを訪れる。
同社の研究所では「不老不死」を実現できる物質「ダムドキシン」の開発が進められていた。
そこへ、突然「宇宙の覇者」と名乗る謎のダムノー星人が出現。
破壊されたタンクからダムドキシンがあふれ出し、その影響で恐るべき「妖骸魔獣ゴンギルガン」が誕生してしまう。
テレビ版のメイン監督も務めた田口清隆がメガホンをとり、ウルトラマンブレーザーへと変身するゲントをはじめとしたSKaRDの隊員たちが、首都・東京へ襲来する妖骸魔獣ゴンギルガンと繰り広げる戦いを描く。
ウルトラマン映画の最新版。
1時間ちょっとの上映時間を見ても明らかにオコチャマ向け作品。
早朝にテレビでやってるドラマ版の延長線上にある映画であることは見始めて五分で理解できる(笑)
キャストも加藤雅也・飯田基祐以外は見たことがないが若手ばかりで低予算で頑張っているのがヒシヒシと伝わってくる。
CGの進化で昔とは比較にならないくらいに映像はキレイになっていてここまで来たら単なる子供騙しなんてバカにできない。
ただ人間が中に入った着ぐるみ同士で取っ組み合うとか今だにやってるのはちょっと笑えた。
将来的にはこう言うのはほとんどCGになって行くと思われるが、そうなったらそうなったでちょっと寂しい気持ちにもなる。
オコチャマ向け作品なのでストーリーはとてもわかりやすいが、チープでもないので大人でも普通に観ていられる。
終盤はなかなか予想外のヒネリが効いていてズバリ面白くなってくる。
こんなのもはやオコチャマ向けとバカにしてもいられない。
怪獣と戦うスカードのメンバーがどんな時でもワークマンで売ってるような作業着を着てるのは笑えるし、色々ご都合主義的展開も散見されるがこの手の作品はこういうもんだ。
昔は人間は飛行機みたいなので怪獣にほぼ意味のない攻撃をするだけだったが、このスカードはメカゴジラみたいなのに乗っていて、コレがもっと強力ならウルトラマンは要らんのじゃなかろうか。
まあ最後はお約束のウルトラマンが怪獣を倒すのだがコレは既視感が凄くて昔とあまり変わっていない。
上映時間も短いしサクッと観るには丁度良かったウルトラマンブレーザー THE MOVIE 大怪獣首都激突だった。