中国春秋戦国時代を舞台にした原泰久のコミックを原作に、山崎賢人と吉沢亮が中華統一を目指す主人公を演じるアクションの第4弾。
『キングダム 運命の炎』で描かれた「馬陽の戦い」に続き隣国・趙との戦いが展開し、大将軍への道をまい進する主人公の信をはじめとする秦の兵たちが、趙のホウ煖や李牧と死闘を繰り広げる。
共演は橋本環奈や長澤まさみ、吉川晃司、小栗旬など。
監督を前3作に引き続き佐藤信介が務める。
中国春秋戦国時代。大将軍になる夢を抱いて飛信隊を率いる信(山崎賢人)は、趙軍との馬陽の戦いでの勝利に貢献する。
しかし、趙軍の総大将・ホウ煖(吉川晃司)の軍勢が飛信隊を急襲。
飛信隊は森の中で散り散りになってしまう。
一方、北の大地では山の民を統率する楊端和(長澤まさみ)が、趙の軍師・李牧(小栗旬)の存在に恐れを抱いていた。
映画キングダムシリーズももう第4弾。
それほど好きなワケじゃないがなぜかここまで全作観てしまっているのでその流れでこの作品も観ることにした。
興行的には大成功しているからこその第4弾なのだろうが、それならばもう少し作品の戦争のスケールを大きくして欲しい所だ。
キングダムシリーズの初期から比較するとかなりアクションシーンが改善されていて迫力は増したが如何せんまだまだ世界レベルには達しておらずハッキリ言ってショボい。
今回もストーリーは簡単でわかりやすいのだが肝心なのは戦闘シーンなのでココが昔ながらのワイヤーアクションばかりでは興ざめしてしまう。
以前は演技がアレで見ていられなかった新木優子が出ているが演技力の向上は凄いがさすがに31歳で16歳を演じるのはムリがある(笑)
それにしてもこの作品は主役であるはずの山崎賢人がムキムキの大沢たかおに完全に喰われていてまるまる大沢たかおの映画になってしまっている。
役柄もあるが大沢たかおの演技力、存在感は圧倒的でこのまま彼が主人公のままの方が良いんじゃないかと思える。
特に吉川晃司との決闘はこの作品のハイライトとも言え二人の役者魂まで見えてくるようだ。
吉川晃司も本業は歌手だと思うが役者としても独特な雰囲気が漂っていて貴重な存在になったもんだとある意味感慨深い。
静かな前半は正直眠くてどうしようかと思ったが中盤から戦闘シーンになり俄然面白くなるが、どうしても戦闘シーンの迫力不足が気になってしまってイマイチ物語に入り込めない。
今回もメインキャストで、先日問題を起こした吉沢亮が出演しているが、あれくらいのスキャンダルで消えてしまうのは惜しいような気がする。
ソレでも完全に大沢たかお顔芸劇場と化した感のあるキングダム 大将軍の帰還だった。