マーベルコミックの人気キャラクターで、スパイダーマンの宿敵として知られるアンチヒーロー、クレイヴン・ザ・ハンターを主役に描くアクション。
素手で猛獣を倒すほどの身体能力と五感を武器に戦うクレイヴン・ザ・ハンターが、いかにしてその力を手に入れ、悪名高い最強のハンターとなったのか、誕生の物語を描く。
幼い頃、裏社会を牛耳る冷酷な父親とともに狩猟に出かけた際、巨大なライオンに襲われたことをきっかけに「百獣の王」のパワーをその身に宿したクレイヴン。
自身の父親がもたらしたこの世の悪を始末するという目的を抱いた彼は、金儲けのために動物を殺める人間たちを次々と狩っていく。
一度狙った獲物はどこまでも追い続け、必ず自らの手で仕留めるクレイヴンだったが、そのなかでやがて、縁を切ったはずの父親との対峙を余儀なくされる。
さらに、全身が硬い皮膚に覆われた巨大な怪物ライノの出現によって、戦いは次第にエスカレートしていく。
主演は「キック・アス」「TENET テネット」のアーロン・テイラー=ジョンソン。
クレイヴンの父親にラッセル・クロウ、ヒロインのカリプソ役に「ウエスト・サイド・ストーリー」のアリアナ・デボーズ。
監督は「トリプル・フロンティア」「マージン・コール」のJ・C・チャンダー。
最新のマーベル作品。
スパイダーマンの宿敵らしいがどれのことかさっぱりわからなかった(笑)
要は悪役をメインに描く、「ジョーカー」みたいなジャンルの映画と思えば良いのだろう。
マーベルと言えばCGを駆使してのアクションシーンがお約束だが今回の作品もとにかく高品質なCG映像のオンパレードだ。
ジョーカーほど徹底してダークには描かれてはおらずそこら辺は意図的に違わさせているかのようだ。
基本的にどうやってダークサイドに落ちたかが描かれるのだが、ジョーカーほど凝った内容ではなく比較的ストーリーは単純でわかりやすい。
それにしてもこの主演の俳優は鍛え上げられた凄い身体をしていてやはり役者はこうでなければ、と思ってしまう。
まあマーベル作品ってストーリーを追うようなのではなく、その圧倒的なCGを楽しむのが正解だと思うが、そう言うのに昨今は飽きられたのか以前ほどヒット作が出なくなってしまった印象ではある。
個人的にはマーベル作品好きなので好んで観るようにしているがヒーローもこれだけ増えると何が何だか訳がわからないし、どれも似たような内容が多くなり最近は食傷気味ではある。
ハリウッド映画だけに他のヒーローもののご多分に漏れず終盤はドカーンと派手な展開になりビックリCG品評会になると予想していた。
見事にその通りになり笑ってしまったが、ソレがソコソコ面白い。
それは現代兵器に対して原始的な仕掛けで1人必殺のゲリラ戦ど立ち向かうなんてほとんどランボーぢゃん(笑)
アンチヒーローと聞いていたがこの作品の内容では完全に正義の味方のヒーローとして描かれていて正直なかなか楽しい。
あれだけ強かったラスボスが呆気ないくらいに弱かったのはガッカリしたが全体に見応えはある。
マーベルとしてはかなり地味な作品になると思うが、比較的ストーリーに味があって最後まで面白いと思えたクレイヴン・ザ・ハンターだった。