紛争地域で国境なき医師団としてたくさんの命を助けてきたペク・ガンヒョク(チュ・ジフン)。
ガンヒョクは大臣直々の命令でハングク(韓国)大学に重症外傷外科・教授として赴任してきた。
アウトローな言動を繰り返すガンヒョクだったが、手術に関しては神の腕を持っていた。
肛門科の医師ヤン・ジェウォン(チュ・ヨンウ)や、看護師のチョン・ジャンミ(ハヨン)はガンヒョクのもとで働くことを決意する。
そして重症を負った患者たちの超難関の手術に挑むのだった。
全8話のネットフリックス韓国ドラマ。
医療ものと言う事で、時期的にまさか日本の「TOKYO MER」のパクリじゃないか?という疑念がよぎってしまった(笑)
この作品の予備知識は全く無かったが冒頭からいかにも 「TOKYO MER」的展開に苦笑いしてしまった。
主役のチェジフンという俳優さんはどこかで見たことがあると思って調べたら、あのゾンビが走りまくる韓国時代劇のキングダムシリーズの主役のヒトだったが、さすがは時代劇と現代劇で雰囲気が全然違う。
オペのシーンはネットフリックスらしくかなり生々しくグロく描かれていて、コレはCGなのかも知れないがそれでも好みが別れるだろう。
その代わりかなりコメディー要素が濃いのでお笑いシーンの連続にもはや医療コメディーみたいな様相を呈する。
日本のドラマによくあるマンガベースみたいなトンデモストーリーに笑えるが、まあ根本的にコメディと思えばアリなのだが、あまり荒唐無稽をやり過ぎると、マンガチックを通り越してもコチャマ向けみたいになる。
主人公が中心になって病院内でメンバーを集めて自分のチームを作るなんて丸々「TOKYO MER」なのだが、最近の韓国ドラマや映画の質が下がって来ているのが気になるので先行きが心配になってきた。
因みにタイトルのトラウマコードとは重症外傷患者が救急搬送された 場合、一斉コールが流れ患者搬入の段階で直ちに輸血や手術を含めた治療介入が開始できる対応を目的としたシステムの事で様々な医療スタッフの協力が必要になる。
そういう意味ではこのドラマは必ずしもタイトル通りではないのかも知れないが、まあ言わんとしている事は何となく理解できる。
ネットフリックスドラマらしく、予算は惜しみなく投入されていて映像の迫力はかなりのもので、ココらへん、韓国も日本同様地上波ドラマとの大きな格差を感じる。
要は予算をかけた 「TOKYO MER」と「コードブルー」を足してコメディふりかけたみたいな作品で昨今の韓国ドラマの低迷ぶりから考えると久しぶりの快作と言える。
終盤になると中でオペ出来る専用車まで登場してますます 「TOKYO MER」ぽくなるが、いわゆる悪役が室長・院長だったりして人間関係の設定は変えてある。
まあ悪役と言ってもドロドロ韓国ドラマと比較すると可愛いもんだ(笑)
主人公は大学病院の教授なのに学生や医局の医者などは登場せず、日本とはシステムが違うのかも知れないが違和感がある。
最初はアレコレ、パクリが多いと気になっていたが終盤にかけて医療チームが固定されてきてドラマはどんどん面白くなっていく。
結果的にガチでハマってしまった久々の韓国ドラマになった。
コレは是非とも続編を作ってくれないとこのままでは収まりがつかなくなってしまった程だ。
個人的にはとても面白く最後までイッキ見してしまっていたトラウマコードだった。
オススメ。