『青春18×2 君へと続く道』などの藤井道人が監督などを手掛け、染井為人の小説を原作に描くサスペンス。
変装と潜伏を繰り返しながら、日本中を巡る指名手配犯の488日間にわたる逃走劇を映し出す。
主人公の青年を『ヴィレッジ』などの横浜流星が演じ、『アイスクリームフィーバー』などの吉岡里帆のほか、森本慎太郎、山田杏奈、山田孝之らがキャストに名を連ねる。
殺人事件の容疑者として逮捕され、死刑判決を受けた鏑木(横浜流星)は脱走に成功。
日本各地で潜伏しながら逃走を続ける鏑木が沙耶香(吉岡里帆)や和也(森本慎太郎)、舞(山田杏奈)らと出会う一方、彼を追う刑事の又貫(山田孝之)は沙耶香らを取り調べる。
しかし彼らが語る鏑木の人物像はそれぞれ全く異なり、まるで別人のようだった。
吉岡里帆が出演しているので観た(笑)
去年公開時にかなり話題になった、横浜流星主演の邦画。
横浜流星と言えばNHKの大河ドラマの主演まで努める今乗りに乗ってるイメージがある。
作品に出てる森本慎太郎って、こんな存在感のある俳優居たかな?と思っていたら元ジャニタレで驚いた。
横浜流星は男前なのにいつもこんな感じの誰がわからんような役が多いような気がする。
基本的に主人公である横浜流星の逃亡を描くロードムービーなのだが、TBSが制作に関わっているだけあって見覚えがあるロケーションに気づく。
目当ての吉岡里帆は相変わらずキレイでズバリ、彼女を愛でるだけでもこの作品を観る価値はある(笑)
どうやら冤罪を描いてる作品のようで、もしもそうならある意味王道の古典的なストーリーとも言える。
話しが進む度に主人公の背景とかそれこそ、タイトルの正体がわかるような展開は確かにスリリングではある。
ただそれだけにこの作品を面白くするのもつまらなくするのも監督さんの力量次第のように思える。
それほど派手ではないがアクションシーンもあってこれ迄の邦画の中ではかなり迫力があって正直ビックリした。
戦隊ものや仮面ライダーレベルのアクションには何時もウンザリさせられるが、これくらい役者が体を張っている邦画はあまり記憶がない。
今や地上波テレビではほとんど見なくなった山田孝之が追いかける刑事というもう一人の主役で彼と横浜流星の作品だ。
終盤になるとだんだんと物語の全体像が見えてきて、コレは確かに非情によく練られた脚本に驚くばかりだ。
ただ逃亡犯がSNSで身バレするとか如何にも現代のお話らしく、アメリカみたいに顔認証システムが構築されたらもっとこんなストーリーは現実味を帯びるのだろう。
ズドーンと暗くて重いストーリーにこの作品ならではの斬新さは正直感じられなかったのは残念で、よく出来ては居るがやはり既視感は拭えない。
原作があったのなら仕方ないのかも知れないがもう少しエンタメ性を持たせて欲しかった気がして個人的にはちょっと惜しい。
それでも邦画であまり感じたことが無いくらいのガチのアクションシーンとか見どころはあった正体だった。
あ、それから目的だった吉岡里帆には満足させて頂けた(笑)