
昼は盲目の弁護士、夜はマスクを被って法で裁けぬ悪を挫くクライム・ファイターとして正義のために戦う“デアデビル”によるマーベルの最新ドラマシリーズ「デアデビル:ボーン・アゲイン」の第1話、第2話が3月5日に配信された。
初回冒頭からチャーリー・コックス演じるマシュー・“マット”・マードック/デアデビルのド派手なアクションシーンが展開し、同時に悲劇が。
いきなりのハードな展開に、SNSではマーベルファンから大きな反響を呼んでいる。

マーベル・テレビジョン制作「デアデビル:ボーン・アゲイン」では、盲目の弁護士であり特殊な能力を持つマット・マードック(チャーリー・コックス)が、活気溢れる法律事務所で正義のために闘っている。
一方、犯罪組織を率いていたウィルソン・フィスク(ヴィンセント・ドノフリオ)は、ニューヨークの政界に打って出る。
互いの生きざまが浮き彫りとなるなか、ふたりには宿命の対決が待っている。

マーベルのドラマ版デアデビル。
ディズニープラスで公開されたので興味本位で観てみたが、まさに映画品質でアクションが凄い。

基本的にヒーローものなのだがダークな印象でオコチャマ向けドンパチ作品ではなさそうだ。
この物語の舞台の街はまるでゴッサムシティのようで、暗い映像からしてなんとなく大人向けのバッドマンみたいな雰囲気がある。

主役は盲目の弁護士という設定だがこのドラマを観ている分にはそんなふうには見えず、盲目と言うことにしている意味がよくわからない。
ヒーローものでありながら肝心のデアデビルは当分出現せず、リアリティのある展開をするのはまさしく大人向け作品だからだ。

マーベルもテレビシリーズになるとこんな風なシリアスな造りもできるのかと、正直ちょっと驚いた。
ラスボスはおそらくこの市長なのはわかっているのだがそこに至るまでにアレコレとエピソードがあってストーリーが進んでいく。

それにしても次から次へととにかく常に緊張感を煽るような造り方が上手いのには感心する。
それでこのドラマの長丁場を支えているのはなんだかんだ言ってもさすがはマーベルではある。

このシリーズに詳しいわけではないので全部はよくわからないが、要はデアデビルとこの市長との闘いを中心に描かれるの訳だが、それだけと言えばそれだけだ。
最初はもうデアデビルにならないと言っていた主人公も翻意し途中から「変身」するのはわかるが、この主人公がずっと盲目の体でやってるのはとても違和感がある。

とにかくこの主演俳優は申し訳無いが盲目に見えない。
だったら別に盲目に拘る必要性もないような気がしてしまう。

さすがにもうちょっとドンパチが欲しいようにも思うが如何にもシャレた雰囲気で大人向けのヒーローものを目指しているのか。
9話になってやっと激しいアクションシーンが展開されるがこの分ならこのシーズン1だけで完結するのはほぼ不可能だろうから中途で終わってシーズン2へ、と言うことになるだろう。

確かになかなか面白かったが、とにかく溜飲を下げる展開にならずやたらイライラさせられるだけでシーズン2を心待ちにするほどの作品でもない。
だから必然的にこのシーズン1完結で自分はリタイアさせて貰おうと思ったデアデビル:ボーン・アゲインだった。