
『記憶にございません!』などの三谷幸喜が監督と脚本を務めたミステリーコメディー。
行方不明になった詩人の妻スオミの過去を知る男たちが集まり、誰が彼女に最も愛されていたのかを議論する。
『コンフィデンスマンJP』シリーズなどの長澤まさみ、『ドライブ・マイ・カー』などの西島秀俊、『あの頃。』などの松坂桃李のほか、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎らが出演する。

著名な詩人・寒川しずお(坂東彌十郎)の妻・スオミ(長澤まさみ)が行方不明になる。
大事にしたくないと寒川が捜査を拒否する中、スオミの最初の夫で庭師の魚山大吉(遠藤憲一)、2番目の夫でYouTuberの十勝左衛門(松坂桃李)、3番目の夫で警察官の宇賀神守(小林隆)、4番目の夫で警察官の草野圭吾(西島秀俊)が寒川邸にやってくる。
彼らは、スオミの安否そっちのけで誰が一番スオミに愛されていたのかを語り合う。
だが、それぞれが語るスオミは、性格も見た目もバラバラだった。

あの三谷幸喜脚本・監督作品。
当然ながらオールスターキャストでフジテレビ絡みのようだ。

キムタク同様「何を演じても西島秀俊」が出演しているが主演は長澤まさみのようだ。
遠藤憲一も西島秀俊とどう言う理由があるのか知らないがよく共演しているがこのヒトも演技はどの作品でも同じように見える。

居なくなった「スオミ」の回顧録のような展開はまるで舞台劇のようでわざわざ2時間の映画にするほどの内容かな?と思ってしまう。
個人的に演技があまり好きじゃない俳優さんにあまり変化のない舞台劇のような進行に始まって30分で退屈になってしまう。

コメディだと聞いていたが笑う場面など皆無で一体コレは何を見せられているのかわからなくなってきた。
さすがに「ゆうたろう」が登場した時だけはニヤリとしてしまったが。

こうなると長澤まさみを見る事だけに集中して雑念を捨てるしか道はない(泣)
何かと言えば長澤まさみに作品の方向性に全く関係のない中国語を喋らせるのだけは辞めてほしい。

三谷幸喜と言えばやはり刑事コロンボのパクリ古畑任三郎シリーズは毎週必死に観ていたが実際にとても面白かった。
アレからかなり年月が経ち三谷幸喜も歳を取って焼きが回ったのかなんだかモッサリした印象となっているのは残念だ。

こうつまらないと中盤からは地獄のパターンで早く終わらないもんかと時計ばかり気になって気になって仕方がなくなった。
謎解き要素も有りはするのだが荒唐無稽だしそもそもスケールがあまりに小さいのでこれだったら改編時のスペシャルドラマで良かったんじゃないか。

ラストはダサいミュージカルまで出てきてまさにこれだと地上波スペシャルドラマでもキツかろう。
さすがは今をときめく上層部がアホしかいない事が露呈したフジテレビ絡みはつまらなさも筋金入りのようだ。

三谷幸喜もこんなしょーもない脚本しか書けなくなってしまっているなら、周りは昔の名前で持ち上げない方がいい。
とにかく長澤まさみしか見所のないつまらない作品にアクビ連発で涙を流してしまった。

やっと終わってくれてせいせいしたと言うのが率直な感想だったスオミの話をしようだった。