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攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Man

士郎政宗のSFマンガを原作に、押井守が監督した劇場用作品『攻殻機動隊 GHOST IN THE SHELL』。

本作は、その後を受けて製作されたテレビシリーズ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』第1シーズン全26話を2時間40分に濃縮した再編集版。

公衆の面前で起こりながら、電脳化が進んだためにメディアのみならず目撃者の視界情報さえもリアルタイムでハッキングされ、誰一人として犯人の顔を認識できなかった企業テロ「笑い男事件」。

一時は迷宮入りしたかに見えた事件が6年の歳月を経て再び起こり、公安9課は独自に捜査に乗り出す。

事件をきっかけとした社会・政治状況を徹底的にシミュレーションした緻密な物語は劇場版に全く引けをとらず、むしろ本作の方が娯楽性が高い分、『攻殻』入門編としても楽しめるかもしれない。

監督: 神山健治 原作・協力: 士郎正宗 キャラクターデザイン: 下村一 メカニカルデザイン: 寺岡賢司/常木志伸 作画監督: 後藤隆幸 音楽: 菅野よう子 声の出演: 田中敦子/阪脩/大塚明夫/山寺宏一/仲野裕/大川透/小野塚貴志/山口太郎/玉川紗己子

個人的に最も好きな作品の一つである攻殻機動隊笑い男シリーズ。

何より神山健治監督・脚本によるテレビアニメを1本の映画のようにまとめたのがこの作品で完成度はすこぶる高い。

攻殻機動隊には他にもたくさん作品があるがやはり神山健治監督・脚本作品が抜きん出て面白い。

2002年の作品だから今からもう23年も前の作品になるがCGを多用した映像は今でも通用するくらいに美しいし、何より今のネット社会を予見しているようで素晴らしい。

久しぶりにこの攻殻機動隊笑い男を観たが少佐ことメスゴリラ草薙素子の浮世離れしたファッションだけは今見ても違和感がある(笑)

神山健治監督は以前、この攻殻機動隊のDVDの特典映像のなかで攻殻機動隊笑い男シリーズを意図的に「刑事物」として仕立てたと言っていたがソレがこのシリーズを傑作にしている大きな要因だろう。

荒牧課長、バトー、イシカワ、トグサ、サイトー、ボーマ、パズ、そしてタチコマと登場する魅力的なキャラクターも懐かしい。

電脳硬化症、攻性防壁、光学迷彩、擬態化、マイクロマシンウイルス、村井ワクチンなど昔初めて機動戦士ガンダムを見た時のような難解な専門用語が飛び交いこの作品のマニアックさが伺える。

それにこの作品野世界観も独特で新居浜市と言うのが舞台なのだがそこが首都になっているようで、こんなのはヱヴァンゲリヲンみたいだ。

そしてアメリカは米帝と呼ばれているのも面白い。

ただ流石にこの頃以降にスマートフォンが登場し、モバイル端末を席巻するとは予感出来なかったらしく作中ではガラケーみたいなのを使っているのは違和感がある。

トグサと笑い男山寺宏一が両方演じていて、二人には絡みまであるが最初に見た時は同じ山寺宏一一人二役に気づかなかった。

テレビアニメ版と比べて特に前半、タチコマの出番が少なかったのはかなり残念で、終盤のタチコマの活躍との整合性がつかない。

タイトルの攻殻機動隊攻殻タチコマの事だと思っていたのでココらへんはなんとかして欲しかった。

菅野よう子による音楽も抜群で実にこの個性的な作風によくあっている。

草薙素子の声は田中敦子がハマり役過ぎて他が考えられないのだが先日の訃報は残念の極みだ。

これだけの完成度ならば今更ではあるが神山健治監督・脚本の正統な続編をお願いしたい、攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX The Laughing Manだった。