
劇場公開日:1987年4月25日 80分
魔界の妖獣との戦いをハードボイルド調の語り口で描くホラー&スプラッター・アニメ。
原作は菊地秀行の同名小説(衛間ノベルズ刊)、脚本は長希星、監督は「SF新世紀 レンズマン」の川尻善昭がそれぞれ担当。

人間界と魔界の数百年に渡る凄絶な戦いは新しい局面を見せ、休戦協定の時を迎えようとしていた。
要人の警護にあたった闇ガードの滝連三郎は、魔界の女・麻紀絵と共に、次々と襲い掛かる殺し屋たちと激しい戦いを繰り広げる──。

大学生だった頃、友人に強く勧められてレンタルビデオにもだったかテレビの深夜放送だったか忘れたがとにかく下宿で観たのを覚えている。
それまでのいわゆるアニメ作品の基本概念を覆されてショックを受けたのを今でも記憶している。

それから数十年振りに観たがさすがに昭和の雰囲気がムンムンで息が詰まりそうだ(笑)
確か、この妖獣都市と魔界都市そしてもう一作の菊地秀行アニメ3部作だったような気がして、当時コンプリートしたんじゃなかったかな?

ジャンル的にはエロホラーとでも言えば良いのかわからないがとにかくオコチャマはそっちのけのアダルトアニメ作品だ。
まあただのエロアニメではなくホラーとしてもちゃんと作られていて当時ガチで怖かった。

今回観たのはリマスタリングされているのか映像は非常にキレイだけではなく、現在のCG全盛のキラキラしたものではなく手書きの良さが画面から伝わってくる。
それにしてもさすがにスッカリどういうストーリーだったか忘れてしまっていて新たに観ているような新鮮な気持ちにさせてもらった。

さすがは昭和60年頃の作品だけあって主人公の滝連三郎はアニメの中でもかなり老けていて25歳と言う設定だったのにビックリした。
今の今まで40歳くらいだと信じていたからやはり令和の日本人は若く見えるようになったのだろう。

エロジジイのセクハラも現代では考えられないレベルで今は亡き名優永井一郎氏の吹き替えと共に楽しませてくれる。
いわゆるジャパニメーションではあるが作画は非常に丁寧で現代でもじゅうぶんに通用する。

時代がバブル期だったからか制作費がかなり掛けられているのか定かじゃないが、ソレが全く無いとは言えないだろう。
原作は小説なのでこの作品のキャラクターとかはこのアニメの為にわざわざデザインされたはずで監督さんのセンスが伺える。

こんなにもエロシーンが卑猥だったのかとも思ったが作画がしっかりしているのでエロシーンも見応えがある。
同様にバトルシーンもダークな印象でこれも当時のアニメーションではほとんど見られなかった映像だったのでインパクトは絶大だった。

ただ見事なまでに記憶になかったのはビックリしたがその分今回楽しめた。
ただ当時の最新のエロホラーアニメ作品にしては展開がまるで時代劇のようでそのチグハグさがまた魅力のようにも思える。

ツッコミ所も満載ではあるが、ストーリーに関係ない明らかにいらんエロシーンが多いような気もするがそれもこの作品のウリと言うことで納得した(笑)
エロホラーにしてはストーリーは臭いが当時はコレを自分も絶賛していたので面白かったのだろう。

今見てもやはり妖獣都市さ名作だと思わざるを得ないのだった。