らをた広島

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ウォーフェア

作品データ
全米公開: 2025年 4月 11日
上映時間: 1時間 35分
A24史上最高のオープニング成績を叩きだし、北米累計興収6860万ドル、全世界興収1億2700万ドルを突破するヒットを収めた『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(24)のアレックス・ガーランド監督と、同作で軍事監修を務めたレイ・メンドーサが共同で監督・脚本を務めた『Warfare』が4月11日に北米公開を迎え、大絶賛に包まれている。

2006年のイラク

米海軍特殊部隊は市街地で過激派組織の掃討作戦を行うが、 激しい抵抗にあい、身動きが取れなくなる。

絶体絶命の危機に直面するなかで決死の脱出を敢行する...

イラク戦争での実話を元にした戦争映画。

「シビル・ウォー」の監督とあればと観る事にした。

ウォーフェアとは軍事行動、戦闘行為を意味する名詞でタイトルからしてこの作品のウリが伺い知れる。

派手な銃撃戦を期待していると前半は非常に淡々とした兵士たちの日常が突然過酷な戦闘へと突入する。

敵はあまり出て来ず、味方兵士目線で描かれるのでまるで自分が戦場にいるかのような臨場感がある。

アクションは最近のの主流であるCGではなくホンモノのように見えるシーンが多くこれがこの作品にかなりのリアリティを持たせているように思える。

殺戮のシーンはかなりグロくできるだけ本当の戦争を再現しようとしている意図がわかる。

戦場のリアルは凄惨かのは頭ではわかっていても実際にこうして具体的表現を見るとやはり考えさせられる。

孤立してしまったアメリカ軍を淡々と描く作品だがこれは本当に戦争を知らないとここ迄リアルな映像は作れないと思う。

ほとんどの戦争映画のようにカッコよく闘う兵士ではなく必死に生き延びようとする兵士たちのリアル映像に釘付けになる。

実話ベースなので超人的な兵士の活躍とか劇的な勝利とかはなく、一進一退の命がけの激戦シーンが延々と続く。

イラク兵が敵だと思うがこの作品ではその敵はほとんど登場せずに陰のような存在としているのがこれまたホンモノっぽ過ぎる。

そりゃこんな地獄のような状況に居たらPTSDにもなるわと納得してしまった。

ハリウッド映画の常識で言えばラストに大掛かりな盛り上がりを見せるものだが、この作品はそんな事はなくとにかく淡々と戦場を描いて終わる。

リアリティだらけの映像に色んな事を考えさせられたウォーフェアだった。