らをた広島

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君は天国でも美しい

『天国は永遠に』は、2025年に放送された韓国のロマンティック・ファンタジー・テレビシリーズです。

脚本はイ・ナムギュとキム・スジン、演出はキム・ソクユン、主演はキム・ヘジャ、ソン・ソクグ、ハン・ジミン、イ・ジョンウン、チョン・ホジン、リュ・ドクファンです。

天国で迎える老女と亡き夫の型破りな再会を描いた物語です。

ネットフリックスの最新韓国ドラマ。

基礎知識なしで観始めたので最初は何が何だかわからないままだったが、いきなり金貸しババアが本題に入るような展開に面食らった。

1話1時間10分くらいたがらもしかしたらコレは韓国の地上波ドラマなのかも知れないが、最近の韓国地上波ドラマは日本同様にあまり期待できないのが多い。

話しはとにかくクルクルと進んで行くので観ていてもとても楽しいしこのドラマの世界に取り込まれたような錯覚を覚える。

タイトルからして泣ける作品なんだろうと思っていたが何となく世界観がわかってくると単なるお涙頂戴ではないと思えてくる。

死後の展開に関しては何処か日本のドラマ「ブラッシュアップライフ」に似ていてコメディ色もあって心地良い。

要は泣き笑いの要素満載のようで第一話にてこの老婆が主役の珍しいドラマに完全にハマってしまったようだ。

天国で年老いた妻が若返った夫と再開するストーリーだがコレでドラマみたいに長丁場が繋いでイケるのか疑問に思った。

その若返った夫役はソン・ソックと言う俳優さんでコレまでもサバイバーや犯罪都市で何度も見てきたからちょっと楽しみになってしまった。

天国の暮らしって考えた事もなかったしこの手の作品とか見た事がないので相当に独創性はあるが、直ぐに行き詰まりそうで少々不安になった。

しかしイヌと天国で再会できるという下りはさすがにツボに来てしまい気がつけば号泣してしまってコレにはマイッタ。

天国でどう展開するのかと心配していたがまさかの天国タイムスリップと言う荒業に笑いそうになった。

天国が舞台のまま物語は固定化されてこのドラマが展開して行くのだがココらへんは脚本家の腕の見せ所でもある。

宗教観が違うのかわからないが地獄がこと更に恐ろしく描かれているが日本人的な感覚としてはこういう概念はよくわからない。

しかし天国お地獄を行ったり来たりとかとても面白い発想のドラマはちょっと経験がないし着眼点が凄い。

当然悪役も居るが元はケーブルテレビドラマだからかわからないがかなりソフトに設定されている。

天国では電車に乗って地獄に行くことが可能のようでこういうのもユニークだが、昨今のネットフリックスやディズニープラス等製作ドラマのグロいのに慣れているとちょっと表現が弱く物足りなく感じる。

ただ天国を舞台にした老女主演のこのユニークなドラマはある意味、ごく日常を描いたホームドラマとも言え、見慣れてくるとその世界観以外は見慣れた内容が心地よくなってくる。

ただ間違いなく日本の「ブラッシュアップライフ」を下敷きにしている設定に正直またパクられた!と思った。

前世にも切り込んで行くがそこまでやれば、どんなストーリーも自由自在だな!と笑いそうになったがドラマではよく考えられていて感心した。

お涙頂戴的なシーンも散見されるがそうだとしてもソコソコ泣かされた。

それにしても基本、平和な天国での日常を良くも12話のドラマとしてあれやこれやと描けるもんだと脚本家の力量に呆れる。

終盤はやや退屈にはなるがそれでも決して飽きさせずに次々と物語を繋いでいくのはなかなかできることではない。

それでも抑揚のない展開に最終的には見飽きてしまって惰性見になってしまっていた。

だが物語の全貌が見えてくると言った展開になり再び作品に集中できるようになるが、コレはやはりちょっと長過ぎるのかも知れない。

基本的に皆良い人で世の中悪い人なんていないというお花畑思想はちょっとウンザリさせられる。

それにしてもよくこの大きくはってんしようもないストーリーをなんだかんだで引っ張って行く手腕はすごいのは認める。

最後まで観て面白かったがさすがにちょっと満腹感があって特に後半しんどかった君は天国でも美しいだった。