
古谷一行主演・金田一耕助シリーズの単発ドラマ版第1作目。
アメリカの推理作家ジョン・ディクスン・カーの密室トリックに触発された横溝が書き下ろした傑作。足跡一つない一面の新雪に建つ離れ座敷で起こった密室殺人に金田一が挑む。

私立探偵・金田一耕助(古谷一行)の恩人である久保銀蔵(下条正巳)の姪・克子(山本みどり)が結婚することになった。結婚相手は岡山県のとある本陣の長男・一柳賢蔵(西岡德馬)だ。結婚披露宴のため金田一と銀蔵は本陣までやって来たが、そこで本陣の実質上の当主は、先代の未亡人・糸子(高峰三枝子)であることを知る。披露宴も無事に済み、新郎新婦は離れ座敷に引き取った。夜も更けた4時15分、思いがけない琴の音が一柳家に響き渡る。金田一たちは、音源が離れだと知り、一面の新雪を踏んで駆けつけた。離れには内側から戸締りがしてあったが、壊して中に入った一同は、初夜の床を血に染めている新郎新婦の死体を発見する。雪の上の足跡は、駆けつけた一同のものだけ。犯人はどこから来て、どこへ消えたのだろうか…?

1983年にTBSで制作された古谷一行の金田一耕助シリーズ。
その第一弾でドラマシリーズだったものを1本にまとめたものがBS12で放送された。

本陣殺人事件は原作を読んだがさすがに内容をほとんど忘れたしこのドラマシリーズは当時ガキだった自分には怖くて観る勇気がなかった。
何か特別に拘りまくったトリックがあったように記憶しているが具体的にどうだったかは覚えていない。

映画犬神家の一族の公開が1976年だからコレの大ヒットを受けて起こった横溝正史ブームに乗っかって作られたのは間違いない。
犬神家の一族で犯人役だった高峰三枝子が出ているがまさかまたこの作品で犯人役と言うことはないだろう(笑)

テレビシリーズと言いながらかなりセットとかはお金が掛かっているようで当時は余程高視聴率が見込まれたということなのだろう。
金田一耕助は色んな俳優さんが演じたが小説の中の金田一耕助のイメージに一番近いと思ったのはやはりこの古谷一行だった。

冒頭から密室殺人事件が起こりコレに居合わせた金田一耕助が事件を解決するのだが、この時点で何となく原作の小説の概要を思い出してしまった(笑)
ソレでも詳細は覚えていないので見続けるのだが、警部役のハナ肇は久しぶりに見たがとてもいい味を出している。

時代を感じるがこの頃の横溝正史ブームがよく伝わってきて結果はわかっていても、まるで名探偵コナンみたいなトリックを見入った。
横溝正史作品らしく愛憎渦巻くような背景が原因で殺人事件と言うか自殺が起こって行くがやはりよう出来ている。

個人的には市川崑監督の犬神家の一族が一番好きだが多かれ少なかれこの作品も、犬神家の一族に影響されていると思う。
ストーリー的にはややこじつけ感があるが久しぶりにじっくり魅せられた古谷一行主演・金田一か耕助シリーズ「本陣殺人事件」だった。