
青山剛昌の漫画を原作にしたアニメシリーズで、長野県の雪山をめぐる事件を描いた劇場版シリーズ第28弾。
江戸川コナンと長野県警の隻眼の警部・大和敢助、毛利小五郎らが事件に挑む。
監督を手掛けるのは第26弾『名探偵コナン 黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』などに携わってきた重原克也。
ボイスキャストは高山みなみ、山崎和佳奈、小山力也のほか、林原めぐみ、高田裕司、速水奨らが務めている。

長野県・八ヶ岳連峰にある未宝岳。長野県警の大和敢助がある男を雪山で追う中、男の放ったライフル弾が彼の左目をかすめ、それと同時に起きた雪崩に巻き込まれて大和は負傷してしまう。
それから10か月後、国立天文台野辺山の施設研究員が襲撃された事件を捜査するため、大和と上原由衣は現場へと駆けつける。

毎年凄まじい興行成績を叩き出す名探偵コナン映画の最新版。
まさに日テレよみうりテレビのドル箱中のドル箱作品。

よくネタが続くなと感心するのだが、ガキ向けとバカにするなかれ実際観てみると思ったより面白いのに驚かされる。
今回の作品のゲスト俳優は山田孝之と山下美月のようでこれも楽しみの一つではある。

通常のアニメでは推理がメインになる名探偵コナンだが映画となると推理はオマケみたいになってアドベンチャー的な内容になる事が多い。
途中で気がついたのだが例のスキャンダルのせいなのか長年出演していた古谷徹が草尾毅に変更されていて、流石に若干の違和感はある。

アニメとは言えツッコミどころは沢山あるのだがまあ名探偵コナンってこんな感じなので何となく慣れてしまっていて、すんなり観てしまう(笑)
麻酔医でもないのに無許可でヒトを全身麻酔してみたりクルマに追いつける位の性能があるキックボードに乗り、ワールドカップ選手真っ青なキック力を持つスーパー小学生の活躍は荒唐無稽ながら面白い。

今回もついつい見入ってしまっていたが今作はアドベンチャー要素が多いが推理もちゃんとあって見応えじゅうぶんで大ヒットも納得できるもんがある。
ネタバレになるので詳しく書けないが如何にもそれっぽいキャラをデコイにしながら真犯人を隠すストーリーはよく出来ている。

それでもガキを置き去りに出来ないのでわかりやすく仕立ててあるのが名探偵コナンの人気の秘密だろう。
あり得ない大掛かりな状況から今回は通常のアニメ版の延長のような内容で個人的には名探偵コナンらしくて好ましく思えた。

いつもヘッポコな毛利小五郎がかなりカッコよく描かれていてこんな勇敢で有能なのに何時もガキに麻酔で眠らされているのは不思議だ(笑)
ラストのアクションは映画らしく派手な演出になっているがまあコレなら劇場版としての満足度は上がるだろう。

そう言えば最近、テレビで「太陽にほえろ!」のオープニング曲が放送された時に娘に「名探偵コナンのパクりだ」と言われた時は複雑な思いがした。
子供向けアニメのお手本のような構成にもはや貫禄すら感じてしまう。

こりゃこの先もとんでもない興行成績をガンガン更新しそうだと予想できた名探偵コナン 隻眼の残像(フラッシュバック)だった。