
大友克弘が製作総指揮と総監督を務めた、3話から成る劇場用オムニバス・アニメーション大作。
遭難した宇宙船を舞台にした、大友の同名漫画を今敏が脚色したSFドラマ「彼女の想いで」。
誤って実験用の薬を飲んだ男が巻き起こす一大パニックを描くブラック・コメディ「最臭兵器」。
大砲を撃つための街に暮らす少年の日々を綴る大友監督作「大砲の街」。
いずれもセンス・オブ・ワンダーに彩られた奇妙な味わいが特徴となっている。

1995年に公開され、今年30周年を迎える『MEMORIES』は、「彼女の想いで」「最臭兵器」「大砲の街」の3つの短編からなるオムニバス形式のアニメーション映画。
大友克洋が原作・製作総指揮・総監督を務め、若手クリエイターとの共同作業で制作された本作は、各短編それぞれに、いまもなお色褪せない鮮烈な魅力をたたえた名作オムニバスです。

「AKIRA」「スチームボーイ」が有名な大友克洋監督作品。
この作品は知らなかった。

30年前の作品とはとても思えないほどの作画にまずは完全に圧倒される。
もうこのくらいの時代はCGがあった筈だが上手く処理してあって手描きの良さを活かしてあるように思える。

オムニバスこ一作目からその読めない展開にあっという間に取り込まれてしまって画面に釘付けになった。
一作目は基本的にSFのようだが摩訶不思議な世界に引っ張り込んでくれるが、ちょっとホラーがかっているのが妙に心地良い。

難解ではないがわかったようなわからないようなとにかく不思議な世界観はAKIRA同様、とにかくオリジナリティの塊だ。
2時間で3本の作品が詰め込んであるので一話大体40分となるわけで、サクサクと話しが進んで行くので付いていくのに必死だ(笑)

あれよあれよと言う間に二作目になるがこれまた何というかちょっと見た事がないようなシュールな内容にスッカリ夢中だ。
大友克洋作品はあまり詳しくないのだが日本のアニメーションの大物という認識はあるが、この作品を観るにつけその実力はさすがだ。

激臭男のストーリーはコメディなのだろうが妙にリアリティがあって個人的にはあまり笑えない問題作だ。
正直、面白いと言うより興味深過ぎてラストは苦笑いしてしまった(笑)

三作目はキャラクターデザインからして超個性的ではあるが何処となさなくスチームボーイの世界観が漂う。
それにしてもコレまた奇天烈な世界が展開されるが、変な話、このオムニバスがそれぞれ別の原作者かと思うような作風の変化が凄い。

この三作目は自分にとっては意味が良く分からんままに終わってしまった感があるのはちょっと残念だった。
トータルでスッカリ魅了されたのは確かなのだがやや付いていけずに置き去りにされてしまったMEMORIESだった。