
女はウソの上に新たなアイデンティティを築き上げた。
だが、ソウルの高級ショッピング街の地下で遺体が発見されたとき、ひとりの執念深い刑事が彼女のすべてを暴こうとする。

同作の主人公は、高級ブランドのディレクターとして成功を収めた謎多き女性サラ・キム。
劇中では、ソウルで発見された身元不明の遺体をきっかけに、彼女が築き上げた華やかな人生の裏に隠された嘘と秘密があらわになっていく。
「哲仁王后~俺がクイーン!?~」「勇敢な市民」などで知られるシン・ヘソンがサラを演じ、事件の真相を追う敏腕刑事ムギョンに「わたしの完璧な秘書」のイ・ジュニョクが扮した。

ネットフリックスの最新韓国ドラマ。
タイトル的に女性向けの惚れ腫れかと思っていたのだが実際は暗い感じの犯罪サスペンスで冒頭からいきなり事件が起こりスッカリ作品の世界観に浸ってしまった。

ただ女性向けと言うのは当たっていて女同士のドロドロの嫉妬心や虚栄心なんかが描かれていてこう言うジャンルは韓国ドラマの得意とする所ではある。
ブランド品業界が舞台だけど自分はさっぱりブランドを知らないのでここら辺が理解できないがそれはそれで何とかなる(笑)

主演のシン・ヘソンと言う女優さんは初めて見たが抜群の演技力でルックスも不思議な魅力がある。
最初に顔の潰れた変死体が出てコレを巡るブランド品絡みの女性のドロドロした関係が魅力なのはよくわかるがストーリーとしてはそれ程目新しい訳ではなく、比較的オーソドックスな事がだんだんわかってくる。

要はブランド品女詐欺師のお話しではあるがちょっとしたキッカケで悪の道に落ちるのだが底から這い上がっていく様子は確かに面白い。
サスペンスな部分と女性の過去のドロドロとした人間関係の対比が絶妙でコレだけの尺を纏めて行くのは並大抵ではない。

ただこのサラ・キムを演じる女優さんの存在感が凄く彼女の類稀な演技能力でこのドラマは成り立っているのは間違いない。
ブランド品の裏みたいなのが描かれるがこう言うのに全く疎い自分でもついていけるように工夫してくれているのはやはり助かる。

要はブランドトンデモ詐欺師がサラ・キムなのだが法の抜け道を巧みにすり抜ける屁理屈に正直驚いてしまった。
終盤に突入して解決編になって行くのだがここに来て展開がモタモタし始めてちょっとした失速感があって残念だ。

韓国ドラマでは比較的昔からそうなる作品が多くある傾向があり、これもこのまま失速しなければ良いがと心配になって来た。
終盤になるとサラ・キムが誰なのか?と言う展開になっていくのだがそれなら被害者は一体誰なのか?何がなんだかわからなくなる。

終盤出てくる女優さんがよりナチュラルな顔をしているので主演のシン・ヘソンの人工的な顔がより際立たされているようで気の毒になった。
謎解きと言うか解決編で驚くようなヒネリがあまりなくて何だかフツーのサスペンスみたいになってしまった。

やはり懸念していたような韓国ドラマ特有の盛り下がり方をしてしまい最終回はちょっと退屈になったほどだ。
ラストは正直意味がよくわからないまま終わってしまった感じで、モヤモヤが残りまくったサラ・キムという女だった。