らをた広島

食べ歩きブログ

富乃宝山(西酒造)

とみの - 1
・アルコール度数/25度
・原材料名/薩摩芋(鹿児島県産 黄金千貫)
・米麹(黄麹/国産米)
黄麹仕込み。グラスに注ぐ瞬間の香りは軽く、一口ふくんだ時の旨みは深い。
厳選された「黄金千貫」を丹念に磨き、低温管理で丁寧に仕込み新しい芋焼酎の世界を拓きました。
柑橘系の爽やかな香りとキレのいい口当たりをおほめいただいています。
静かなバーカウンターもよく似合う焼酎を目指しました。」
公式サイトより
とみの - 2
この芋焼酎富乃宝山の最大の特徴は何と言っても黄麹仕込みってことに尽きる。
だからラベルも黄色をベースにした高級感溢れるものになっているのかもしれない。
黄麹とは味噌、醬油、日本酒、漬物など日本人に馴染みのあるありとあらゆる発酵食品の元となる「カビ」のことだ。
とみの - 5
それほど馴染みのある黄麹だがその温度管理の難しさから白麹・黒麹全盛の焼酎ではマイノリティではあるがわずかながらそれを使って仕込む焼酎が存在する。
その中の一種がこの富乃宝山ということになる。
とみのほ - 1
今回720ml瓶を税込み1543円で入手した。
とみの - 4
さっそくまずはストレートで飲んでみた。
これまで飲んだどの焼酎とも違う香りと口当たりに確かに最初は驚くほどだ。
とみの - 6
黄麹仕込みの効果はテキメンで非常に滑らかな独特の口当たりは富乃宝山だけのものなのかもしれない。
とみの - 3
しかしそれだけで終わることなく後から芋の甘い香りと味わいがゆったりと追いかけてきてスッと潔く消えてしまう。
とみの - 7
次にメーカー推薦のロックで飲んでみると確かにこちらの方がより艶やかな飲みくちが楽しめる。
これは焼酎初心者やある意味芋焼酎に偏見のある人向けには持ってこいだろう。
だけど吟醸酒のようなこの富乃宝山を何杯も飲んでいるとどうしても本物の吟醸酒と比較してしまいたくなってくる。
フルーティーさ、味の複雑さ、飲みごたえなど本当に優れた吟醸酒にはやっぱり敵わないというのがだんだん身にしみてくる。
要するになぜか徐々に単調に感じるようになって最終的には飲み飽きてしまうのだ。
ここらへんは完全に好みだと思うがやっぱり自分にとって芋焼酎はもっと芋がガツンと来て欲しいのでこのお上品な富乃宝山はやや物足りないっていうことなのだろう。