㐂六(黒木本店)
㐂六と書いて「きろく」と読む。
デバイスによっては㐂六の㐂の文字が?になってるかもしれないが七が3つくっついたようになってる漢字で喜と書く場合もあるようだ。
原料:甘藷・米麹 使用麹:黒麹 蒸留方法:常圧 アルコール度数:25 度 貯蔵年数:3年
定価の税込み1300円程度で購入した。
最近では酒量販店でもプレミアム価格で売っているのを見かける。
そもそもこの黒木本店の焼酎、即ち「百年の孤独」「山ねこ」「中々」などどれもプレミアム化しておりそれだけどれも高品質とお墨付きということになるのだろう。
さてそんな黒木本店のラインナップのなかの黒麹仕込みの芋焼酎がこの㐂六だがこれは「くろき」をひっくり返して「きろく」と命名したらしい。
それに裏ラベルには芋を自社から排出される蒸留カスを肥料にした有機栽培の芋を使うといったリサイクルまでやっていると書いてる。
まるで無農薬・無化調に拘るラーメン屋のようだ。
720ml瓶でもキャップにまでもきっちりと作り込まれていてなんだか他とは違うんだ感がハンパない。
きちっと封印がしてあって・・・
テープを取るとこんなかわいいマークが出現するといった凝りっぷりはマニアはたまらんだろう。
実際にロックで飲んでみるとアルコールを感じさせず実にまろやかな口当たりにびっくりするほどでやっぱり3年熟成はダテではない。
だけど芋の存在感はかなりのもんで芋焼酎初心者には厳しいだろうが芋焼酎らしさを求める人には大正解だろう。
黒麹特有の辛さは香ばしさとして健在なんだけど決してラフにはならず非常に丁寧に造られているのがよくわかる。
このレベルになるともはや完全に好みの問題になるのだが自分としてはどっちかというとこぢんまりまとまり過ぎて㐂六ならではの個性がもう少し欲しいような気がする。
こうなると黒木本店の白麹仕立ての「山ねこ」が飲んでみたい気がしてしまったのだった。