飛焼 刀(佐田宗二商店)
[原材料] さつま芋(南薩産小金千貫・紅さつま)・米麹
[麹] 白麹
[蒸留方法] 常圧蒸留
[アルコール度数] 25度
[容量] 720ml
[価格] 税込み1512円
4合瓶にしてはこれはけっこう固い方に類すると思われる。
裏ラベルには、
「飛焼(とびやき)は、鉄を操り返して鍛えて造る日本刀の肌目の一種で、刀縁を離れて現れるその様は刀の美しさを際立たせています。
刀〈飛焼き〉は、南薩摩の黄金千貫と吟醸された紅さつまで調和をとり、開聞山系の地下水で仕込んだ、妖艶なキレ味の本格焼酎です。」
と書いてある。
この「刀」はあの不二才の製造元である佐田宗二商店であり小金千貫と紅さつま(ブレンド比率は半々)を使って仕込み1年間熟成された焼酎ということが不二才との違いになっていると考えて良いのだろう。
このブレンドされている紅さつまというさつまいもは一般的によくみかけるサツマイモで石焼き芋や芋掘り体験などで馴染みのある紅いさつまいもだ。
甘味が多いのが特徴で日本人なら食べたコトがないヒトはいないだろう。
焼酎になっても特徴である甘味は変わらず結果としてこの刀に深い甘味を追加してくれている。
ただ糖分を溶かし込んだような人工的な甘味ではなくあくまでも柔らかくふんわりとした上品なフルーティとも言える味と香りは白麹好きには堪らんだろう。
どうしても同じ蔵に同じ白麹仕込みの不ニ才があるのでどうしても比較してしまうが明らかに此方の方が洗練されているのは間違いない。
だけど個人的にはこの方向性で行くのなら芋の姿が消えるくらいに洗練しまくって欲しかったかな。