さつきラーメン(中区東平塚)
ここは平和大通りの東のハズレ、福山通運の車庫の裏といえばわかるだろうか。
さつきラーメン。
外観だけじゃなく店内の凄まじいまでの年季の入り方に一瞬びびってしまうほどだ。
自分らが子供の頃、親に連れて行ってもらった昭和のラーメン屋さんってこんな感じだったように記憶しているがまるでタイムスリップしたかのような錯覚を覚える。
ちなみにテーブルの上に置かれているのはコショウと紅しょうがと梅干しだった。
年配の女性が一人で切り盛りする映画たんぽぽ並の展開にお願いしたのはラーメン500円。
最初からコショウがかけてあるいわゆるオールドスタイル広島ラーメンってヤツで店内に漂っている獣臭がこのラーメンのスープの出自を表しているようだ。
ストレート麺はやや柔らかめに茹でられており広島ラーメン文法に見事に則って作られている。
かなり多めのモヤシと薄っぺらいチャーシューはやや濃い目の味付けでイマドキ珍しいワンコイン500円という値段を考えれば当然だろう。
だけど自分にはやっぱりこのスープは薄いって言うかえぐ味があるって言うか相対的にパンチが足りないように思う。
ダブルスープ・トリプルスープが当たり前のご時世になったとはいえ、この手のオールドスタイルラーメンって決して時代遅れになったわけじゃないのでまだまだこれで頑張って欲しいと思う。
ちょっと気になったのは店内でガンガンタバコを吸ってるラーメン食べ終わった客がいるってのはイマドキ珍しいのでいくらオールドスタイルとは言ってもココらへんはなんとかしてもらいたいと感じた。